外交・安全保障グループ 公式ブログ

キヤノングローバル戦略研究所外交・安全保障グループの研究員が、リレー形式で世界の動きを紹介します。

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2011年DC道場 アーカイブ

2011年11月22日(火)

DC道場フェロー・レポート(下院編・11月18日)

[ 2011年DC道場 ]


 「アメリカの東海岸の秋は、本当に美しいですよ。存分に楽しんできて下さい。」私の初めてのワシントンDC行に際し、ニューヨークに留学経験をお持ちのさる貴顕の御方は、そういって送り出して下さった。10月後半から11月の初めにかけての木々の紅葉は、その言に違わず真に美しい。首都DCから少し車を走… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年11月18日(金)

DC道場フェロー・レポート(下院編・11月17日)

[ 2011年DC道場 ]


 早いもので、米国下院議員事務所におけるフェロー活動も、残すところ今日を含めてあと二日となってしまった。そんなわけで、事務所の皆さんが送別会をして下さることになった。当事務所には毎年何人もフェローが来ており、その国籍も様々である。驚くことに多忙なはずのうちの先生は、必ず一人一人のフェローと… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年11月17日(木)

DC道場フェロー・レポート(下院編・11月16日)

[ 2011年DC道場 ]


 かつて安倍晋三代議士が官房長官~総理大臣であった頃、首相直轄の対外情報機関や、米国のNSC(国家安全保障会議)に倣った日本版NSCを設置しようという構想を検討したことがあった。どちらもいつの間にか立ち消えになっているが、2010年の秋には民主党でも「インテリジェンス機能強化推進議員連盟」… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年11月16日(水)

DC道場フェロー・レポート(下院編・11月15日)

[ 2011年DC道場 ]


 西側にポトマック川を湛える政治都市・ワシントンDCの街並みは、整然としていて非常に美しい。リンカーン記念館と国会議事堂を結ぶラインと、ホワイトハウスとジェファーソン記念館を結ぶラインが、ワシントン記念塔を中心に交差して巨大な十字架を形作っている。四六時中世界各国から要人が訪れる、正にアメ… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年11月15日(火)

DC道場フェロー・レポート(下院編・11月14日)

[ 2011年DC道場 ]


 Veterans Dayによって、週末と併せて三連休であった。連休中はマウントバーノンを訪れるなど残り少ないワシントンDC滞在を楽しんでいるが、インタビューも継続して実施している。日曜には、ニューヨークから私を訪ねてきてくれた、滞米18年というブルガリア人の米国政治研究者とお話ができた。… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年11月14日(月)

DC道場フェロー・レポート(上院番外編)

[ 2011年DC道場 ]


 DC道場・上院フェローとしてのDC滞在も終わりを迎え、最後の週にはウッドローウィルソンセンターで2つの会議に出席した。1つは1970年代前半の朝鮮半島についてのオーラルヒストリー会議であり、もう1つは歴史研究が朝鮮半島の現状分析にどのように役に立つかについての会議であった。 1つめのオー… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年11月12日(土)

DC道場フェロー・レポート(下院編・11月10日)

[ 2011年DC道場 ]


 昨日の世界銀行支部での稽古によって、朝から筋肉痛がひどい。この痛みの具合からすると、明日の金曜日にも続きそうな感じがする。嫌でも年齢を感じざるを得ない。大学体育会の元主将も、随分と衰えたものである。しかし明日は、Veterans day という国民の祝日で下院議員の事務所もお休みなので助… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年11月10日(木)

DC道場フェロー・レポート(下院編・11月9日)

[ 2011年DC道場 ]


 コミュニケーションとは、一体何であろうか?大雑把に定義付けすれば、感情・意思・情報等を伝え合うことだと言える。私達は日頃のコミュニケーションの手段として、言語(音声や文字等)と、言葉以外の非言語(表情、態度、雰囲気等)を使っている。英語が達者ではない私にとっては、非言語コミュニケーション… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年11月9日(水)

DC道場フェロー・レポート(下院編・11月8日)

[ 2011年DC道場 ]


 ホワイトハウスと言えば、言わずと知れたアメリカ合衆国大統領が執務し、起居する場所であり、日本でいうところの首相官邸・公邸に相当する。ものの本によれば、1792年に初代大統領であるジョージ・ワシントンの手によって礎石が置かれ、2代目以降、つまり彼以外の歴代大統領は全員ここに住み且つ執務して… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年11月8日(火)

DC道場フェロー・レポート(下院編・11月7日)

[ 2011年DC道場 ]


 前回に引き続いて、今回もロビイスト関連の話である。ワシントンDCにロビイストは数多いるが、中には日本人ロビイストとしてご活躍されている方もいる。先日お会いしたのは、25年以上ワシントンDCを拠点に活動している方で、JFKが上院議員時代に首席補佐官を務めていた人物(故人)が在籍していた有力… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年11月5日(土)

DC道場フェロー・レポート(下院編・11月4日)

[ 2011年DC道場 ]


 本ブログでも度々、ロビー活動或いはロビイストについて言及している。そもそもロビー活動とは、政策や法案の策定に影響を及ぼすべくロビイストと呼ばれる交渉の専門家が、特定の議員や議会スタッフ、或いは政府関係者等に陳情活動をすることをいう。第18代合衆国大統領であるユリシーズ・グラントが、ホワイ… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年11月4日(金)

DC道場フェロー・レポート(下院編・11月3日)

[ 2011年DC道場 ]


 「米国の連邦議会には付属の議会図書館というのがある」と、いつぞやであったかこのブログに書いたことがある。この議会図書館は、蔵書数、予算額、職員数の全ての点において世界最大規模を誇るそうである。その設立は何と1800年というから、いかに米国が建国の歴史が浅いとはいえ、知的インフラの整備にか… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年11月3日(木)

DC道場フェロー・レポート(下院編・11月2日)

[ 2011年DC道場 ]


 ウッドロー・ウィルソンという第28代目の合衆国大統領は、歴代大統領の中では唯一博士号を持つ人物で、プリンストン大学の学長も務めていたアカデミックの世界の大人物である。政治の世界でも、第一次世界大戦時の大統領としてリーダーシップを発揮し、戦後は国際連盟の創設を提唱し、またノーベル平和賞を受… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年11月2日(水)

DC道場フェロー・レポート(下院編・11月1日)

[ 2011年DC道場 ]


 本日は、CRS(Congress Research Service:議会調査局)のエネルギー政策・資源・科学・産業担当の専門家と面談し、核施設防護に関するお話を伺うことができた。日本でも去る3月11日に起きた東日本大震災に端を発する、東京電力福島第一原子力発電所事故が発生し、原子力発電所… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年11月1日(火)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月31日)

[ 2011年DC道場 ]


 私がフェローとしてお世話になっている下院議員が本日、テレビのニュース関係の番組に10分程度出演した。月曜日なので地元にいた議員は、司会者と中継カメラによってやりとりをしていた。質問は、今盛んに問題とされている赤字削減策に関する意見を求めるものであり、民主党所属の議員は当然、共和党の考え方… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月31日(月)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月28日)

[ 2011年DC道場 ]


 下院議員事務所に毎日通っているわけだが、いつも部屋に入る前にドアの前でほんの少し佇む。何故なら、部屋の前に約140人余りの顔写真が貼り出してあって、ある種の感慨に耽るからである。その人々とは当該議員の選挙区出身で、イラク戦争をはじめとする様々なオペレーションにて戦死された方々である。大体… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月31日(月)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月28日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日の午後は、政府説明責任局(Government Accountability Office)を訪ね、GAOの位置づけや活動内容、報告書の作成手順などについてお話を伺った。 最近では、日本の各省庁も「政策評価」と称する作業を行っているが、通り一遍の内容になっているものが多い。また、仕分… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月29日(土)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月27日)

[ 2011年DC道場 ]


 本日は、The United States Association of Former Members of Congress(以下FMC:議員経験者協会)のスタッフで、一昨日の火曜日に行われたThe Congressional study group on Japan (以下CSGJ:… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月29日(土)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月26日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日の午前は、ブッシュ政権下でDeputy Assistant to Vice President Cheney for Domestic PolicyおよびActing Director of the Office of Domestic Policy, Office of the V… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月27日(木)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月26日)

[ 2011年DC道場 ]


 この頃のワシントンDCの日の出は大体7時半頃で、当然起きたときにはまだ辺りは暗い。何だかとても早起きをして頑張っている気分になるが、至って普通に7時起床である。朝のテレビニュースでは、Occupy Wall Streetが燎原の火の如く広がっており、オークランドでは警官隊と衝突して催涙弾… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月27日(木)

DC道場フェロー・レポート(上院・下院合同編・10月25日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日の午後は、国防省の知人に政治任用制度などについてお話を伺った。彼は日本の専門家であり日本語も話すので、俄然、日米比較談義となった。 概要は以下の通りである。なお、カッコ内は日本側(柄山、道下)からの発言である。_____________________________ 現在、日米いず… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月26日(水)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月25日)

[ 2011年DC道場 ]


 本日は、昼食を2回取るはめとなった(朝食も夕食もインタビューを兼ねて行ったのでしっかりと会食し、今日一日で相当のカロリー摂取である)。何故2回かというと、1回目はThe Congressional study group on Japan (以下CSGJ:議員による日本研究グループ)に出… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月25日(火)

DC道場フェロー・レポート②(上院編・10月24日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日の昼は、上院の外交委員会のスタッフの方にお話しを聞いた。同氏はアジア問題(特に、日本、朝鮮半島、東南アジア、インド)、通商問題などを担当している。概要は以下の通りである。______________________________ 大学で国際関係のBAとMAを取得した。その後、シンク… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月25日(火)

DC道場フェロー・レポート①(上院編・10月24日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日の午前はCenter for Strategic and Budgetary Assessments (CSBA) を訪問し、AirSea Battle (ASB) について意見交換した。意見交換の概要は以下の通りである。_______________________________… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月25日(火)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月24日)

[ 2011年DC道場 ]


 下院のリセスが終わり、今週から通常運転である。事務所のスタッフもスーツ姿に戻って、仕事モードになっている。朝からアフリカ某国の人権団体が事務所に訪れ、当事務所の外交担当の立法スタッフに向かって、やたら滑舌の強烈な英語で人権蹂躙の実態を訴えて帰っていく。地元の陳情だけでなく、議員が関与して… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月24日(月)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月21日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日はリセス最後のウィークデーということもあり、事務所スタッフも完全にリラックスしており、ジーンズで出てきている者もちらほら見受けられる。委員会も何も開かれていないので、ゆっくりとワシントンポストに目を通す。興味を引いた記事は、「Clinton warns Pakistan about … 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月23日(日)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月21日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日の午前は、ある議員事務所の外交政策スタッフにお話を伺った。インタビューの概要は以下の通りである。________________________________ 議会スタッフになる前には、大学で政治学を学び、大学院ではアジアの歴史を学んだ。小さい頃から、米国憲法の内容などから議会は重… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月21日(金)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月20日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日の午後は、ブッシュ政権の国家安全保障会議(NSC)で勤務した経験をもつマイケル・グリーン(Michael J. Green)氏にお話を伺った。グリーン氏はジョンズ・ホプキンス大学のSAISで修士・博士号を取得後、SAIS助教授を経て、国防分析研究所(IDA)研究員、国防省長官室アジア… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月21日(金)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月20日)

[ 2011年DC道場 ]


 ワシントンDCには政治や行政を司る組織だけではなく、国際的な活動を行う組織の本部もいくつかある。例えば、IMFや世界銀行などだ。両者のビルは隣り合っている。先日参加した某セミナーでたまたま隣の席にいた方が、世界銀行のエネルギー部門(アフリカ地域担当)にお勤めの方であった。そんな方々と隣り… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月20日(木)

DC道場フェロー・レポート②(上院編・10月19日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日の午後は、政治任用者として勤務した経験のある方にお話を伺った。インタビューの概要は以下の通りである。________________________________ 国務省には4タイプの職員がいる。①キャリア外交官(FSO)、②一般行政官(civil service)、③契約職員、④… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月20日(木)

DC道場フェロー・レポート①(上院編・10月19日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日の午前は上院議員の軍事担当スタッフの方にお話を伺った。以下、その概要である。_____________________ 以前は米軍で勤務していた。議会で働こうと考え始めたときは知り合いがいなかったので、履歴書を配って回った。軍事関係の仕事がしたかったので、軍事委員会に所属する議員や、… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月20日(木)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月19日)

[ 2011年DC道場 ]


 今朝は、下院議員会館の同じフロアの幾つかの事務所合同の懇親会があった。永田町で働き始めた頃、衆議院議員会館の同じフロアにある同じ党の事務所が集まって行う懇親会があったのを思い出した。勿論、夜の飲み会である。こちらの懇親会は、朝食形式であった。朝食だが、場所は議員会館の廊下である。廊下に机… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月19日(水)

DC道場フェロー・レポート①(上院編・10月18日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日は、正午に産業界の関係者の来訪があり、Legislative Director(LD)およびLegislative Assistant(LA)とともにブリーフィングを聞くことができた。(来訪者も受け入れ側も、ランチタイムであることは全く気にしていなかったようであった。)来訪者は政府に… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月19日(水)

DC道場フェロー・レポート②(上院編・10月18日)

[ 2011年DC道場 ]


 午後は、下院外交委員会のスタッフであるデニス・ハルピン(Dennis Halpin)氏に、仕事内容についてお話を伺うことができた。 外交委員会の任務は多岐にわたるが、なかでも重要なのは米国の外交政策に対する監督・調査(oversight and investigation)である。特に、… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月19日(水)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月18日)

[ 2011年DC道場 ]


 衆議院議員会館に勤務する秘書の毎朝の仕事として、衆議院公報を受け取るというのがある。この公法は、参議院にもあるが、委員会等の開催日程やその他の行事、各種連絡事項等が記載されており、代議士のスケジュール策定等に活用されたりしている。国会開会中は、月曜~金曜まで毎日発行される。今では委員会日… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月18日(火)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月17日)

[ 2011年DC道場 ]


 今週の下院は、リセス(Recess)である。リセスとは休憩を意味する言葉で、法廷用語だと休廷といった意味になる。米国の上院・下院はともに通年で開催されており、日本の国会のように通常国会と臨時国会の間が数か月閉会という形態ではないが、2週間おきに1週間のリセスを設けている。この間議員は地元… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月18日(火)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月17日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日はウィルソンセンターで開催された研究会「Congress' Influence on Foreign Policy: For Better or Worse?」に参加してきた。以下、主要な論点のメモである。【スヌヌ元議員】・外交政策についての議員の立場を決定するのは以下のような要素で… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月17日(月)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月14日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日は、現在、ワシントンDCにあるシンクタンクに研究員として勤務している、大学院時代の友人に彼のキャリアについて話を聞くことができた。 ジャーナリストであった彼は、40代にさしかかる頃、人生の転機を迎えた。このままジャーナリストとして働くと、記者ではなくマネージメントの仕事をこなさざるを… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月17日(月)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月14日)

[ 2011年DC道場 ]


 米国の下院の議員会館(永田町でいうところの、衆議院議員会館と衆議院別館を合わせたようなもの。各議員の事務所と委員会室等があり、全部で3つある。)と、上院の議員会館(同様)は、連邦議会議事堂を間に挟んで向かい合っている。向かい合っているといっても、それぞれかなり広大な面積を有しており、下院… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月14日(金)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月13日)

[ 2011年DC道場 ]


 日本では全くと言っていいほど見かけないが、アメリカにはパワーブレックファストいう、私のように朝は二度寝を楽しみたい人にとってはタフな会合がある。研修をさせてもらっている下院議員事務所でもそうなのだが、6時くらいになると大方のスタッフが帰宅してしまう。勿論、自分の抱える法案が正念場を迎えて… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月14日(金)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月13日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日は、現在、米海軍大学(Naval War College)で教鞭を執っているトマス・マンケン(Thomas G. Mahnken)氏に、国防省で政治任用者として勤務したときの経験についてお話を聞いた。マンケン氏は2006~2009年に米国防省の国防次官補代理(政策企画担当)として勤務… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月13日(木)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月12日)

[ 2011年DC道場 ]


 段々と金属探知機の前でベルトを外す動作がスムーズになり、意気揚々と出勤する今日この頃である。米国で普通に食事をしている限り、ベルトが無くても困ることはなさそうだが。 本日も幾つかの委員会を傍聴したが、中でも面白かったのは「US-ヘルシンキ委員会」である。この委員会に、本日は駐米モンゴル大… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月13日(木)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月12日②)

[ 2011年DC道場 ]


 今日はかねてから懸案になっていた、テロ行為を働いた米国人から国籍を剥奪することを目的とする法案が提出された。昨年、提出されたときは「TEA法」と名付けられていたことはすでに書いたが、今回はティーパーティと関係がないことを明確化するために、「敵対者国籍剥奪法(Enemy Expatriat… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月13日(木)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月12日①)

[ 2011年DC道場 ]


 今日はお世話になっている事務所の上院議員が担当する、Homeland Security and Government Affairs Committee (HSGAC)の公聴会が開催された。詳細は提出されたテキストおよび議事内容のビデオをHPで見ることができるので割愛するが、「9/11か… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月12日(水)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月11日)

[ 2011年DC道場 ]


 米国でも、10月10日の月曜日は休日であった。コロンブス・デーといって、コロンブスが北米大陸に到着したことを祝う趣旨で、10月の第2月曜日を祝日としている。三連休が明けて今週の始まりは、議会調査局(Congressional Research Service)におけるオリエンテーションか… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月12日(水)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月11日③)

[ 2011年DC道場 ]


 今日は上院議員が本会議場で発言した(floor statement)。内容は「中国通貨法案」および「米国雇用法案」に反対する理由ついてであり、自身が属する民主党会派の方針と異なる方針をとることもあって、事前に立場を説明するのが適切と考えたということであった。上院では、特にセッションが開か… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月12日(水)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月11日②)

[ 2011年DC道場 ]


 CRSでのミーティングを終えてからは議会に戻ったが、今日は上院議員会館の周辺に数人かのデモ参加者らしき人物を見かけた。これまでは、あまり見かけなかった雰囲気なので、怪訝に思いつつ議員会館にはいると、なぜか会館間が騒然とした雰囲気になっていた。吹き抜けになっている会館中央まで進むと、なんと… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月12日(水)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月11日①)

[ 2011年DC道場 ]


Congressional Research Service (CRS) 訪問 今日は議会に附属している調査研究機関であるCRSを訪問し、Ms. Emma Chanlett-AveryとDr. Mark Manyinの二人に話を聞いた。内容は以下の通り。【CRSについて】・CRSの人員は約… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月8日(土)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月7日)

[ 2011年DC道場 ]


 政治の世界には、「金帰火来」という表現がある。金曜の晩に選挙区に帰って週末を後援会活動に費やし、火曜の朝に国会に戻ってくるという、国会議員の多忙な様子を表す言葉である。米国の下院でも同様であり、今日は議員が地元に行っているために、事務所のスタッフもかなりリラックスしている。そして、議員が… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月8日(土)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月7日)

[ 2011年DC道場 ]


 議会は外交安保政策について色々な方法で影響力を行使することができる。具体的には、初期段階において用いられる手段としては、強度・烈度の低いものから、①議会スタッフから政府の担当者への働きかけ、②議員から政府への書簡、③議員から政府のカウンターパートへの働きかけ(電話)などがある。それでも不… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月7日(金)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月6日)

[ 2011年DC道場 ]


 二日目。やはりベルトはして出かけることにし、金属探知機で外すという作業を毎朝繰り返すことにした。 本日は、予てより興味のあったHomeland Security委員会を傍聴した。今日は、Homeland Securityにクラウドコンピューティングを用いて大丈夫か?ということについて、有… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月7日(金)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月6日)

[ 2011年DC道場 ]


 現在、議会では、中国の「不正貿易慣行」についての議論が進行中である。これについて上院は中国元の価値が「不当に低く抑えられている」ことに対抗する、いわゆる「China Currency Bill」法案を通過させた。しかし、共和党はこの法案に批判的であり、下院では否決される可能性が高い。 そ… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月6日(木)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月5日)

[ 2011年DC道場 ]


 本日から、DC道場の開始である。下院議員の事務所で、フェローとして約2か月弱の間、勉強させて頂く。PAC道場には、見識でも英語力でも私など遥かに及ばないような優秀な方が数多おられるのだが、あろうことか私が派遣されることになった。「しっかりやらねば、後々道場主が責められてしまうと殊勝なこと… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月6日(木)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月5日②)

[ 2011年DC道場 ]


 現在、議会提出の準備が進んでいる法案の中に、「テロ組織に加盟した者や協力したと疑われる者から、国務省による調査を経て、国務省が米国籍を剥奪することができるようにする」というものがある。これは、すでに存在する、「米国と交戦状態にある他国の軍隊に勤務した者からは米国籍を剥奪する」という法律に… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月6日(木)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月5日①)

[ 2011年DC道場 ]


 この度、キヤノングローバル戦略研究所の主催する「DC道場」に参加させていただくことになった。「DC道場」で検索するとワシントンDCにある空手や合気道の道場が表示されるのであるが、「DC道場」は「DCで武道を習おう」というものではなく、将来の政治任用者を育成するために、ワシントンDCの政策… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月5日(水)

DC道場フェロー・レポートについて

[ 2011年DC道場 ]


 キヤノングローバル戦略研究所外交・安全保障グループでは、2009年4月に日本の将来の政治任用職を目指す人材を養成する「PAC道場」を立ち上げ、「PAC政策シミュレーション」と研究会を行ってその育成に努めて参りました。 今月5日より約1カ月の日程で、第1期生と第2期生の中から選抜された2名… 全文を読む

伊藤 弘太郎  キヤノングローバル戦略研究所主任研究員