キヤノングローバル戦略研究所外交・安全保障グループの研究員が、リレー形式で世界の動きを紹介します。
2011年10月19日(水)
[ 2011年DC道場 ]
今日は、正午に産業界の関係者の来訪があり、Legislative Director(LD)およびLegislative Assistant(LA)とともにブリーフィングを聞くことができた。(来訪者も受け入れ側も、ランチタイムであることは全く気にしていなかったようであった。)来訪者は政府に30年務めたのちに現在の会社に入社し、これまで14年の勤務歴を持つとのことである。
ブリーフィングの内容は、①会社の概要(特に工場の場所、施設と職員数)、②新製品の概要についてであった。それぞれポイントは、①議員の出身州を含めて、1万人以上の職員を雇用している、②製品の製造、運用、メンテを総合的にケアできる施設を有している、というものであった。各種の工夫により、新製品は短期間でかつ安価に製造できるようになり、今までよりも多くの役割を果たすことができるようになったとのことである。
今回のブリーフィングは、上院議員の地元に工場があることと、今後の法案審議を前に準備されたものとみられる。資料もカラーの見やすく分かりやすいものであり、プレゼンテーションも客観的なデータに依拠しながら自社の製品を売り込む見事なものであった。(了)
道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生