グローバリゼーションは世界中の国・地域と人々に大きな発展をもたらす一方、不安定・不確実をもたらし、また文化的な摩擦をも生じさせるものである。世界は「勢いと偶然と判断ミス」からくる不確実性の高い時代に回帰しつつあり、日本も安全保障環境の変化を受け止める覚悟が必要となる。国際関係だけでなく、経済不均衡、自然災害、パンデミックを含めた幅広いリスクを認識し、日本の外交・安全保障における政策立案・実施能力を向上させる提言をするとともに、国民各層における外交・安全保障問題に対する理解を深める。
国際政治・外交、安全保障、東アジアの長期情勢に関する分析・評価、対外発信と国際ネットワーキング、日米中関係
プロジェクトリーダー | 研究主幹 瀬口 清之 |
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プロジェクトの目的 | バイデン政権が発足し、国際社会でのリーダーシップを復活させ、日本をはじめとする同盟国との協調を重視する外交姿勢に転じた。しかし、対中政策に関しては前政権の強硬姿勢をほぼ継承している。日本としては米中間のバランスを保ちながら、CPTPP、日中外交等に関して自律的・主体的な外交姿勢のあり方が重要課題となる。以上を前提に、多角的な視点から日本が採るべき政治・外交・安全保障・経済政策を考える。 |