外交・安全保障グループ 公式ブログ

キヤノングローバル戦略研究所外交・安全保障グループの研究員が、リレー形式で世界の動きを紹介します。

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2011年10月 アーカイブ

2011年10月31日(月)

外交・安保カレンダー(10月31日-11月6日)

[ 2011年外交・安保カレンダー ]


 今週はG20でユーロ問題がどう議論されるかに関心がある。今から思うと、そもそもギリシャがEUの一員であること自体が不思議なくらいだ。しかし、ユーロは政治的通貨だからギリシャごときで潰すわけにはいかない。 それにしても、米国にはもう余裕はないだろうから、結局欧州は日本や中露に支援を求めるこ… 全文を読む

2011年10月31日(月)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月28日)

[ 2011年DC道場 ]


 下院議員事務所に毎日通っているわけだが、いつも部屋に入る前にドアの前でほんの少し佇む。何故なら、部屋の前に約140人余りの顔写真が貼り出してあって、ある種の感慨に耽るからである。その人々とは当該議員の選挙区出身で、イラク戦争をはじめとする様々なオペレーションにて戦死された方々である。大体… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月31日(月)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月28日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日の午後は、政府説明責任局(Government Accountability Office)を訪ね、GAOの位置づけや活動内容、報告書の作成手順などについてお話を伺った。 最近では、日本の各省庁も「政策評価」と称する作業を行っているが、通り一遍の内容になっているものが多い。また、仕分… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月29日(土)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月27日)

[ 2011年DC道場 ]


 本日は、The United States Association of Former Members of Congress(以下FMC:議員経験者協会)のスタッフで、一昨日の火曜日に行われたThe Congressional study group on Japan (以下CSGJ:… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月29日(土)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月26日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日の午前は、ブッシュ政権下でDeputy Assistant to Vice President Cheney for Domestic PolicyおよびActing Director of the Office of Domestic Policy, Office of the V… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月27日(木)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月26日)

[ 2011年DC道場 ]


 この頃のワシントンDCの日の出は大体7時半頃で、当然起きたときにはまだ辺りは暗い。何だかとても早起きをして頑張っている気分になるが、至って普通に7時起床である。朝のテレビニュースでは、Occupy Wall Streetが燎原の火の如く広がっており、オークランドでは警官隊と衝突して催涙弾… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月27日(木)

DC道場フェロー・レポート(上院・下院合同編・10月25日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日の午後は、国防省の知人に政治任用制度などについてお話を伺った。彼は日本の専門家であり日本語も話すので、俄然、日米比較談義となった。 概要は以下の通りである。なお、カッコ内は日本側(柄山、道下)からの発言である。_____________________________ 現在、日米いず… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月26日(水)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月25日)

[ 2011年DC道場 ]


 本日は、昼食を2回取るはめとなった(朝食も夕食もインタビューを兼ねて行ったのでしっかりと会食し、今日一日で相当のカロリー摂取である)。何故2回かというと、1回目はThe Congressional study group on Japan (以下CSGJ:議員による日本研究グループ)に出… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月25日(火)

DC道場フェロー・レポート②(上院編・10月24日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日の昼は、上院の外交委員会のスタッフの方にお話しを聞いた。同氏はアジア問題(特に、日本、朝鮮半島、東南アジア、インド)、通商問題などを担当している。概要は以下の通りである。______________________________ 大学で国際関係のBAとMAを取得した。その後、シンク… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月25日(火)

DC道場フェロー・レポート①(上院編・10月24日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日の午前はCenter for Strategic and Budgetary Assessments (CSBA) を訪問し、AirSea Battle (ASB) について意見交換した。意見交換の概要は以下の通りである。_______________________________… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月25日(火)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月24日)

[ 2011年DC道場 ]


 下院のリセスが終わり、今週から通常運転である。事務所のスタッフもスーツ姿に戻って、仕事モードになっている。朝からアフリカ某国の人権団体が事務所に訪れ、当事務所の外交担当の立法スタッフに向かって、やたら滑舌の強烈な英語で人権蹂躙の実態を訴えて帰っていく。地元の陳情だけでなく、議員が関与して… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月24日(月)

外交・安保カレンダー(10月24-30日)

[ 2011年外交・安保カレンダー ]


 20日にリビアのカダフィが殺害された。敢えて「殺害」なる言葉を使ったのには理由がある。拘束された時、恐らくカダフィはまだ生きていたと思われるからだ。詳細は不明であり、国際法違反かどうかも現時点では分からない。 報道によれば彼を拘束した部隊の司令官は「カダフィ生存のため努力したが、神の意思… 全文を読む

2011年10月24日(月)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月21日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日はリセス最後のウィークデーということもあり、事務所スタッフも完全にリラックスしており、ジーンズで出てきている者もちらほら見受けられる。委員会も何も開かれていないので、ゆっくりとワシントンポストに目を通す。興味を引いた記事は、「Clinton warns Pakistan about … 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月23日(日)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月21日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日の午前は、ある議員事務所の外交政策スタッフにお話を伺った。インタビューの概要は以下の通りである。________________________________ 議会スタッフになる前には、大学で政治学を学び、大学院ではアジアの歴史を学んだ。小さい頃から、米国憲法の内容などから議会は重… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月21日(金)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月20日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日の午後は、ブッシュ政権の国家安全保障会議(NSC)で勤務した経験をもつマイケル・グリーン(Michael J. Green)氏にお話を伺った。グリーン氏はジョンズ・ホプキンス大学のSAISで修士・博士号を取得後、SAIS助教授を経て、国防分析研究所(IDA)研究員、国防省長官室アジア… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月21日(金)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月20日)

[ 2011年DC道場 ]


 ワシントンDCには政治や行政を司る組織だけではなく、国際的な活動を行う組織の本部もいくつかある。例えば、IMFや世界銀行などだ。両者のビルは隣り合っている。先日参加した某セミナーでたまたま隣の席にいた方が、世界銀行のエネルギー部門(アフリカ地域担当)にお勤めの方であった。そんな方々と隣り… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月20日(木)

DC道場フェロー・レポート②(上院編・10月19日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日の午後は、政治任用者として勤務した経験のある方にお話を伺った。インタビューの概要は以下の通りである。________________________________ 国務省には4タイプの職員がいる。①キャリア外交官(FSO)、②一般行政官(civil service)、③契約職員、④… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月20日(木)

DC道場フェロー・レポート①(上院編・10月19日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日の午前は上院議員の軍事担当スタッフの方にお話を伺った。以下、その概要である。_____________________ 以前は米軍で勤務していた。議会で働こうと考え始めたときは知り合いがいなかったので、履歴書を配って回った。軍事関係の仕事がしたかったので、軍事委員会に所属する議員や、… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月20日(木)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月19日)

[ 2011年DC道場 ]


 今朝は、下院議員会館の同じフロアの幾つかの事務所合同の懇親会があった。永田町で働き始めた頃、衆議院議員会館の同じフロアにある同じ党の事務所が集まって行う懇親会があったのを思い出した。勿論、夜の飲み会である。こちらの懇親会は、朝食形式であった。朝食だが、場所は議員会館の廊下である。廊下に机… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月19日(水)

DC道場フェロー・レポート①(上院編・10月18日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日は、正午に産業界の関係者の来訪があり、Legislative Director(LD)およびLegislative Assistant(LA)とともにブリーフィングを聞くことができた。(来訪者も受け入れ側も、ランチタイムであることは全く気にしていなかったようであった。)来訪者は政府に… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月19日(水)

DC道場フェロー・レポート②(上院編・10月18日)

[ 2011年DC道場 ]


 午後は、下院外交委員会のスタッフであるデニス・ハルピン(Dennis Halpin)氏に、仕事内容についてお話を伺うことができた。 外交委員会の任務は多岐にわたるが、なかでも重要なのは米国の外交政策に対する監督・調査(oversight and investigation)である。特に、… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月19日(水)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月18日)

[ 2011年DC道場 ]


 衆議院議員会館に勤務する秘書の毎朝の仕事として、衆議院公報を受け取るというのがある。この公法は、参議院にもあるが、委員会等の開催日程やその他の行事、各種連絡事項等が記載されており、代議士のスケジュール策定等に活用されたりしている。国会開会中は、月曜~金曜まで毎日発行される。今では委員会日… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月18日(火)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月17日)

[ 2011年DC道場 ]


 今週の下院は、リセス(Recess)である。リセスとは休憩を意味する言葉で、法廷用語だと休廷といった意味になる。米国の上院・下院はともに通年で開催されており、日本の国会のように通常国会と臨時国会の間が数か月閉会という形態ではないが、2週間おきに1週間のリセスを設けている。この間議員は地元… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月18日(火)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月17日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日はウィルソンセンターで開催された研究会「Congress' Influence on Foreign Policy: For Better or Worse?」に参加してきた。以下、主要な論点のメモである。【スヌヌ元議員】・外交政策についての議員の立場を決定するのは以下のような要素で… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月17日(月)

外交・安保カレンダー(10月17-23日)

[ 2011年外交・安保カレンダー ]


 今週まず気になるのはイラン革命防衛隊Al-Quds部隊関係者による「在米サウジ大使暗殺未遂事件」なるもののは顛末だ。先週はワシントン出張中で、攻撃目標にもなっていたといわれるイスラエル大使館も訪問していたので決して他人事ではない。 今後米イラン関係が更に悪化することは間違いないのだが、ど… 全文を読む

2011年10月17日(月)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月14日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日は、現在、ワシントンDCにあるシンクタンクに研究員として勤務している、大学院時代の友人に彼のキャリアについて話を聞くことができた。 ジャーナリストであった彼は、40代にさしかかる頃、人生の転機を迎えた。このままジャーナリストとして働くと、記者ではなくマネージメントの仕事をこなさざるを… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月17日(月)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月14日)

[ 2011年DC道場 ]


 米国の下院の議員会館(永田町でいうところの、衆議院議員会館と衆議院別館を合わせたようなもの。各議員の事務所と委員会室等があり、全部で3つある。)と、上院の議員会館(同様)は、連邦議会議事堂を間に挟んで向かい合っている。向かい合っているといっても、それぞれかなり広大な面積を有しており、下院… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月14日(金)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月13日)

[ 2011年DC道場 ]


 日本では全くと言っていいほど見かけないが、アメリカにはパワーブレックファストいう、私のように朝は二度寝を楽しみたい人にとってはタフな会合がある。研修をさせてもらっている下院議員事務所でもそうなのだが、6時くらいになると大方のスタッフが帰宅してしまう。勿論、自分の抱える法案が正念場を迎えて… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月14日(金)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月13日)

[ 2011年DC道場 ]


 今日は、現在、米海軍大学(Naval War College)で教鞭を執っているトマス・マンケン(Thomas G. Mahnken)氏に、国防省で政治任用者として勤務したときの経験についてお話を聞いた。マンケン氏は2006~2009年に米国防省の国防次官補代理(政策企画担当)として勤務… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月13日(木)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月12日)

[ 2011年DC道場 ]


 段々と金属探知機の前でベルトを外す動作がスムーズになり、意気揚々と出勤する今日この頃である。米国で普通に食事をしている限り、ベルトが無くても困ることはなさそうだが。 本日も幾つかの委員会を傍聴したが、中でも面白かったのは「US-ヘルシンキ委員会」である。この委員会に、本日は駐米モンゴル大… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月13日(木)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月12日②)

[ 2011年DC道場 ]


 今日はかねてから懸案になっていた、テロ行為を働いた米国人から国籍を剥奪することを目的とする法案が提出された。昨年、提出されたときは「TEA法」と名付けられていたことはすでに書いたが、今回はティーパーティと関係がないことを明確化するために、「敵対者国籍剥奪法(Enemy Expatriat… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月13日(木)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月12日①)

[ 2011年DC道場 ]


 今日はお世話になっている事務所の上院議員が担当する、Homeland Security and Government Affairs Committee (HSGAC)の公聴会が開催された。詳細は提出されたテキストおよび議事内容のビデオをHPで見ることができるので割愛するが、「9/11か… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月12日(水)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月11日)

[ 2011年DC道場 ]


 米国でも、10月10日の月曜日は休日であった。コロンブス・デーといって、コロンブスが北米大陸に到着したことを祝う趣旨で、10月の第2月曜日を祝日としている。三連休が明けて今週の始まりは、議会調査局(Congressional Research Service)におけるオリエンテーションか… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月12日(水)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月11日③)

[ 2011年DC道場 ]


 今日は上院議員が本会議場で発言した(floor statement)。内容は「中国通貨法案」および「米国雇用法案」に反対する理由ついてであり、自身が属する民主党会派の方針と異なる方針をとることもあって、事前に立場を説明するのが適切と考えたということであった。上院では、特にセッションが開か… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月12日(水)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月11日②)

[ 2011年DC道場 ]


 CRSでのミーティングを終えてからは議会に戻ったが、今日は上院議員会館の周辺に数人かのデモ参加者らしき人物を見かけた。これまでは、あまり見かけなかった雰囲気なので、怪訝に思いつつ議員会館にはいると、なぜか会館間が騒然とした雰囲気になっていた。吹き抜けになっている会館中央まで進むと、なんと… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月12日(水)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月11日①)

[ 2011年DC道場 ]


Congressional Research Service (CRS) 訪問 今日は議会に附属している調査研究機関であるCRSを訪問し、Ms. Emma Chanlett-AveryとDr. Mark Manyinの二人に話を聞いた。内容は以下の通り。【CRSについて】・CRSの人員は約… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月10日(月)

外交・安保カレンダー(10月10-16日)

[ 2011年外交・安保カレンダー ]


 今週はワシントン出張中なので、こちらの状況を簡単にご紹介しておきたい。当地に来るたびにつくづく思うことは、ワシントンが基本的に「内政の街」であり、国際問題に関する関心はあまり長続きしないということだ。勿論、外交問題に対する一般的関心は日本などよりはるかに高いのだが、今この街を支配するのは… 全文を読む

2011年10月8日(土)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月7日)

[ 2011年DC道場 ]


 政治の世界には、「金帰火来」という表現がある。金曜の晩に選挙区に帰って週末を後援会活動に費やし、火曜の朝に国会に戻ってくるという、国会議員の多忙な様子を表す言葉である。米国の下院でも同様であり、今日は議員が地元に行っているために、事務所のスタッフもかなりリラックスしている。そして、議員が… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月8日(土)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月7日)

[ 2011年DC道場 ]


 議会は外交安保政策について色々な方法で影響力を行使することができる。具体的には、初期段階において用いられる手段としては、強度・烈度の低いものから、①議会スタッフから政府の担当者への働きかけ、②議員から政府への書簡、③議員から政府のカウンターパートへの働きかけ(電話)などがある。それでも不… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月7日(金)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月6日)

[ 2011年DC道場 ]


 二日目。やはりベルトはして出かけることにし、金属探知機で外すという作業を毎朝繰り返すことにした。 本日は、予てより興味のあったHomeland Security委員会を傍聴した。今日は、Homeland Securityにクラウドコンピューティングを用いて大丈夫か?ということについて、有… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月7日(金)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月6日)

[ 2011年DC道場 ]


 現在、議会では、中国の「不正貿易慣行」についての議論が進行中である。これについて上院は中国元の価値が「不当に低く抑えられている」ことに対抗する、いわゆる「China Currency Bill」法案を通過させた。しかし、共和党はこの法案に批判的であり、下院では否決される可能性が高い。 そ… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月6日(木)

DC道場フェロー・レポート(下院編・10月5日)

[ 2011年DC道場 ]


 本日から、DC道場の開始である。下院議員の事務所で、フェローとして約2か月弱の間、勉強させて頂く。PAC道場には、見識でも英語力でも私など遥かに及ばないような優秀な方が数多おられるのだが、あろうことか私が派遣されることになった。「しっかりやらねば、後々道場主が責められてしまうと殊勝なこと… 全文を読む

柄山直樹 PAC道場第2期生

2011年10月6日(木)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月5日②)

[ 2011年DC道場 ]


 現在、議会提出の準備が進んでいる法案の中に、「テロ組織に加盟した者や協力したと疑われる者から、国務省による調査を経て、国務省が米国籍を剥奪することができるようにする」というものがある。これは、すでに存在する、「米国と交戦状態にある他国の軍隊に勤務した者からは米国籍を剥奪する」という法律に… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月6日(木)

DC道場フェロー・レポート(上院編・10月5日①)

[ 2011年DC道場 ]


 この度、キヤノングローバル戦略研究所の主催する「DC道場」に参加させていただくことになった。「DC道場」で検索するとワシントンDCにある空手や合気道の道場が表示されるのであるが、「DC道場」は「DCで武道を習おう」というものではなく、将来の政治任用者を育成するために、ワシントンDCの政策… 全文を読む

道下徳成 政策研究大学院大学准教授・PAC道場第1期生

2011年10月5日(水)

DC道場フェロー・レポートについて

[ 2011年DC道場 ]


 キヤノングローバル戦略研究所外交・安全保障グループでは、2009年4月に日本の将来の政治任用職を目指す人材を養成する「PAC道場」を立ち上げ、「PAC政策シミュレーション」と研究会を行ってその育成に努めて参りました。 今月5日より約1カ月の日程で、第1期生と第2期生の中から選抜された2名… 全文を読む

2011年10月3日(月)

外交・安保カレンダー(10月3日-9日)

[ 2011年外交・安保カレンダー ]


 今週の焦点は引き続きパレスチナ独立国家国連加盟申請問題だ。米欧露国連の4者(カルテット)が提案したロードマップ(工程表)の受け入れをめぐってイスラエルとパレスチナの駆け引きが先鋭化している。 パレスチナ側はあくまで「入植地の凍結」を求めるのだろうが、これはオバマ政権が発足当初からイスラエ… 全文を読む