11月12日にIEAが発刊した最新のWorld Energy Outlook(以下WEO2025)について、前回は、CPS(現行政策シナリオ)の主役級での復活、NZE(2050年CO2排出ネットゼロのシナリオ)のオーバーシュートシナリオへの変更と脇役化など、シナリオの大きな変化について説明をしました。今回は、主役であるCPSとSTEPS(公表政策シナリオ)を中心に、内容を見ていきたいと思います。
最初に、CPSとSTEPSの違いを確認しておきましょう。WEO2025では以下のように説明しています。
| Current Policies Scenario (CPS) :エネルギー関連政策について、既に実施されているもの以外の変更を想定しない将来のエネルギーシステムの道筋を示す。期限付き政策や特定年度を目標とする政策は、期限が切れた後には強化されることなく終了する。 Stated Policies Scenario (STEPS) :正式に提出されたがまだ採択されていない政策や、今後の方向性を示すその他の公式戦略文書も考慮に入れる。期限付き政策は将来に延長され、同様の変化ペースを維持すると想定する。さらに、エネルギー技術と市場動向についてより動的な視点を提供し、CPSよりも若干速いペースでの新エネルギー技術の導入を可能とする。 |
【第23回講座】IEAのWorld Energy Outlook 2025(その2):データで学ぶエネルギーとカーボンニュートラル
「講座:データで学ぶエネルギーとカーボンニュートラル」リンク一覧(随時追加予定)
【第3回】「2050年カーボンニュートラル」ってどんな世界?
【第19回】再生可能エネルギー電力-再エネ発電大国はどこ?-
【第22回】IEAのWorld Energy Outlook 2025(その1)
【第23回】IEAのWorld Energy Outlook 2025(その2)(当ページ)