今回は、World Energy Outlook 2025でIEAが発信しているメッセージと、それがどう受け止められたか、ということを主にテキストデータから見ていきたいと思います。
WEO2025冒頭に8ページにわたるエグゼクティブサマリーがあります。IEAがこの著作を通じて伝えたいメッセージは、このエグゼクティブサマリーに集約されていると考えられます。IEAは日本語を含む多言語のエグゼクティブサマリーをwebsiteに公開していて、WEO2025では9ページの日本語版エグゼクティブサマリー がアップされています。その日本語版エグゼクティブサマリーのヘッドラインは以下の通りで、多くの論点がカバーされていて、メリハリがないというか、焦点がわかりません。
- 不安定な世界で、エネルギー安全保障が中心的な役割を担う
- シナリオ
- 重大な脅威が重要鉱物のサプライチェーンに影を落としている
- 高まる安全保障リスクの世界ではレジリエンスが鍵である
- 電気の時代が到来した
- エネルギーサービス需要が増え続ける中で、新たなプレーヤーが潮流を形作る
- 再生可能エネルギーの継続的な拡大
- 原子力発電が復活している
- エネルギーミックスの多様な道筋
- 石油市場とEVをめぐる曲折
- 居場所を探すLNG
- 石炭の物語はアジアで紡がれる
- 現代的エネルギーへのアクセスは依然として中心的課題だが、前進すべき道筋がある
- 世界的な排出量と気候変動の行方は分岐している
- 重要な選択肢のマッピング
まず、エグゼクティブサマリーの第一パラグラフの強調部分を見ていきましょう。
全文を読む
【第24回講座】IEAのWorld Energy Outlook 2025(その3):データで学ぶエネルギーとカーボンニュートラル
「講座:データで学ぶエネルギーとカーボンニュートラル」リンク一覧(随時追加予定)
【第1回】世界の低炭素化はどこまで進んでいる?
【第2回】コロナ後のCO2排出量はどうなった?
【第3回】「2050年カーボンニュートラル」ってどんな世界?
【第4回】再エネだけがCO2フリー電力?
【第5回】エネルギーはどこで使われる?
【第6回】世界のエネルギー資源勢力図とその変化
【第7回】便利な電気、電化率からわかること
【第8回】カーボンニュートラルの世界(その2)
【第9回】産業部門にズームイン
【第10回】エネルギーの将来シナリオの変化
【第11回】ここまで開示が進んでいる国内の電力需給データ
【第12回】道路輸送のエネルギー消費はEVで激変?
【第13回】エネルギーデータから見える国の横顔
【第14回】エネルギーデータから見えるASEANの横顔
【第15回】エネルギーの将来シナリオの変化(その2)
【第16回】太陽光発電のデータから見えること
【第17回】「一人あたり」のエネルギーデータが示すこと
【第18回】エネルギーデータベースの比較
【第19回】再生可能エネルギー電力-再エネ発電大国はどこ?-
【第20回】電気は何で、どこでできている?
【第21回】テキストデータで「パリ協定」を確認
【第22回】IEAのWorld Energy Outlook 2025(その1)
【第23回】IEAのWorld Energy Outlook 2025(その2)
【第24回】IEAのWorld Energy Outlook 2025(その3)(当ページ)