その他  エネルギー・環境  2025.08.12

【第14回講座】エネルギーデータから見えるASEANの横顔:データで学ぶエネルギーとカーボンニュートラル

エネルギー政策
中山 寿美枝

今回は、前回に続いて国別のエネルギーデータを比較して、そこからそれぞれの国の特徴などを読み取っていきたいと思います。対象は、日本にとって地理的、歴史的、そして経済的にも結びつきの強いASEANです。

IEAの9つの地域区分のうち、「非OECD(中国除く)」をASEANとインドとその他に区分して、2000年の値を1としたときのGDP、人口、エネルギー需要、エネルギー起源CO2排出量の変化を図 1に示します。ASEAN(図中のピンクの線)はGDPでは中国、インドに次いで3番目に高い成長率で伸びており、人口、エネルギー需要、CO2排出量においても3位または4位の高い成長率で、中国とインドとASEANが、アジアを世界の経済成長センターたらしめていることがわかります。

sugiyama_marterial_14-001.png

図 1 ASEANと他地域のGDP、人口、エネルギー需要、CO2排出量の変化(2000-2022年)


全文を読む

【第14回講座】エネルギーデータから見えるASEANの横顔:データで学ぶエネルギーとカーボンニュートラル


「講座:データで学ぶエネルギーとカーボンニュートラル」リンク一覧(随時追加予定)

【第1回】世界の低炭素化はどこまで進んでいる?

【第2回】コロナ後のCO2排出量はどうなった?

【第3回】「2050年カーボンニュートラル」ってどんな世界?

【第4回】再エネだけがCO2フリー電力?(当ページ)

【第5回】エネルギーはどこで使われる?

【第6回】世界のエネルギー資源勢力図とその変化

【第7回】便利な電気、電化率からわかること

【第8回】カーボンニュートラルの世界(その2)

【第9回】産業部門にズームイン

【第10回】エネルギーの将来シナリオの変化

【第11回】ここまで開示が進んでいる国内の電力需給データ

【第12回】道路輸送のエネルギー消費はEVで激変?

【第13回】エネルギーデータから見える国の横顔

【第14回】エネルギーデータから見えるASEANの横顔(当ページ)