今回は、前回に続いて国別のエネルギーデータを比較して、そこからそれぞれの国の特徴などを読み取っていきたいと思います。対象は、日本にとって地理的、歴史的、そして経済的にも結びつきの強いASEANです。
IEAの9つの地域区分のうち、「非OECD(中国除く)」をASEANとインドとその他に区分して、2000年の値を1としたときのGDP、人口、エネルギー需要、エネルギー起源CO2排出量の変化を図 1に示します。ASEAN(図中のピンクの線)はGDPでは中国、インドに次いで3番目に高い成長率で伸びており、人口、エネルギー需要、CO2排出量においても3位または4位の高い成長率で、中国とインドとASEANが、アジアを世界の経済成長センターたらしめていることがわかります。
図 1 ASEANと他地域のGDP、人口、エネルギー需要、CO2排出量の変化(2000-2022年)
【第14回講座】エネルギーデータから見えるASEANの横顔:データで学ぶエネルギーとカーボンニュートラル
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【第3回】「2050年カーボンニュートラル」ってどんな世界?
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