昨今、情報開示が進む流れの中で、電力需給についてもデータ開示が進んでいます。10年前は、誰でも国内の電力需給の状況を知るための、よりどころの公式文書といえば、「エネルギー白書」と「供給計画とりまとめ」でした。エネルギー白書には国内の電源別の動向や発電電力量の推移などのデータが、供給計画には最新の電力エリアごとの電源別発電設備構成と発電電力量構成などのデータが示されています。今年度版のエネルギー白書による電源別発電電力量の推移は図 1の通りです。1950年代から今に至るまでの発電電力量の推移と、その電源構成を知ることができます。しかし、太陽光と風力は「新エネ等」というカテゴリーに含まれていて区分されておらず、解像度は高いとは言えません。
図 1 日本の電源別発電電力量の推移(エネルギー動向2025年6月版より)
【第11回講座】ここまで開示が進んでいる国内の電力供給データ:データで学ぶエネルギーとカーボンニュートラル
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【第3回】「2050年カーボンニュートラル」ってどんな世界?
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