研究者紹介

渡辺 誠

渡辺 誠

Makoto Watanabe

上席研究員

京都大学経済研究所教授
オランダ・テインバーゲン研究所リサーチフェロー
CESifoリサーチフェロー

[研究テーマ]
経済理論研究
マクロ経済学

研究分野

  • 取引仲介の経済学
  • 産業組織論
  • 金融論
  • マクロ経済学
  • 労働経済学

プロフィール

学歴

1996年3月 早稲田大学政治経済学部 卒業
1998年3月 京都大学経済学科修士課程 修了
2006年1月 イギリス・エッセクス大学博士課程 修了 博士号(PhD)取得

職歴

2005年9月-2011年8月 スペイン・カルロス三世大学助教授
2006年9月-2009年8月 スペイン政府Juan de la Cierva(リサーチフェロー)
2008年9月-2012年8月 スペイン政府Ramon y Cajar(リサーチフェロー)
2011年9月-2012年8月 スペイン・カルロス三世大学准教授
2012年9月-2022年3月 オランダ・アムステルダム大学(VU)准教授
2012年9月- テインバーゲン研究所リサーチフェロー
2012年9月-2017年8月 オランダ政府Vidi(NWOリサーチフェロー)
2013年9月- CESifoリサーチフェロー
2022年4月- 京都大学経済研究所教授

論文

  • Strategic limitation of market accessibility: search platform design and welfare (with Chris Teh and Chengsi Wang), Journal of Economic Theory, 216 (2024), 105798
  • Endogenous cycles in collateralized credit (with Vyacheslav Arbuzov, Yu Awaya and Hiroyuki Fukai), Journal of Money, Credit and Banking, 5623 (2024), 627-646
  • Marketmaking middlemen (with Pieter Gautier and Bo Hu), RAND Journal of Economics, 54-1 (2023), 83-103
  • Rational bubbles and middlemen (with Yu Awaya and Kohei Iwasaki), Theoretical Economics, 17-4 (2022), 1559-1587
  • A model of collateral: endogenizing the borrowing constraint (with Yu Awaya and Hiroyuki Fukai), International Economic Review, 62-32 (2021) 1131-1151
  • Multiproduct intermediaries (with Andrew Rhodes and Jidong Zhou), Journal of Political Economy, 129-2 (2021) 421-464
  • Middlemen: a directed search equilibrium approach, BE Journal of Macroeconomics (Advances), 20-2 (2020) 1-37
  • Banking crises and liquidity in a monetary economy (with Tarishi Matsuoka), Journal of Economics Dynamics and Control, 108 (2019) 1-22
  • Middlemen: the visible market makers, Japanese Economic Review, 96-2 (2018) 156-170
  • Competition in the presence of individual demand uncertainty (with Marc Möller), RAND Journal of Economics, 47 (2016) 273-292
  • Collective versus decentralized wage bargaining and the efficient allocation of resources (with Xiaoming Cai, Pieter Gautier, Coen Teulings) Labour Economics, 26 (2014) 34-42
  • Liquidity constraints in a monetary economy, (with Leo Ferraris) International Economic Review, 53 (2012) 255-277
  • Collateral fluctuations in a monetary economy, (with Leo Ferraris) Journal of Economic Theory, 146 (2011) 1915-1940
  • A model of merchants, Journal of Economic Theory 145 (2010) 1865–1889
  • Advance purchase discounts versus clearance sales, (with Marc Möller) Economic Journal 547 (2010) 1125-1148
  • Collateral secured loans in a monetary economy, (with Leo Ferraris) Journal of Economic Theory 143 (2008) 405-424
  • Inflation, price competition, and consumer search technology, Journal of Economic Dynamics and Control 32 (2008) 3780–3806

その他

寄稿

“バブルはなぜ起こるのか?――貨幣と仲介の視点、”経済セミナー。2023年10・11月号
“経済学は巨大IT規制問題に答えを出せるのか、”エコノミストリポート、週刊エコノミスト。2021年9月6日号。
“ダイナミクスな価格戦略:航空料金設定の工夫とLCC参入による変化”「進化するビジネスの実証分析」、経済セミナー。2020年4月23日号。
“「脱現金化」へ鍵握る規格統一。オランダでは中央銀行が小売と銀行の利害を調整し、キャッシュレス先進国に” 週刊エコノミスト。2018年12月24日号。
“「探索中毒」誘発するEコマース。IT技術の向上で電子商取引サイトに「決められない」消費者が増えている” 週刊エコノミスト。2018年11月13日号。
“アマゾン成長支える仲介。自ら商品を仕入れる「ミドルマン」から出発した電子商取引の巨人は、中小・零細小売と共存することで強力になっている” 週刊エコノミスト。2018年10月2日号。
“電気商取引支える「仲介」の革新。IT全盛でも商業の成否は目利きと信用が左右する”週刊エコノミスト。2018年8月14/21日合併号。
“金融危機を理解する「担保」の本質。担保の本質を理解すれば、金融の可能性を広げることができる”週刊エコノミスト。2018年7月3日号。
“農協をつぶすだけでいいのか?改革はオランダに学べ”日経ビジネス・オンライン。2015年5月15日。。(「新しい経済学の教科書Lesson 6 マネジメント」日経ビジネス、2020年12月、に再録。)
“失業者支援策が、逆に格差を拡大する?労働市場で、ニーズに合った求人場所を置く経済学的意味”日経ビジネス・オンライン。2013年10月8日。(「新しい経済学の教科書2014-2015」日経ビジネス、に再録。)
“仲買人とサーチ市場。市場の中身をのぞき見る。仲介がビジネスとして成り立つ理由”一橋ビジネスレビュー。2013年夏特集号。
“LCCがもたらしたのは、価格破壊だけではない。差別化のカギは接客サービスよりチケットの使い勝手”日経ビジネス・オンライン。2012年7月11日。(「新しい経済学の教科書2013-2014」日経ビジネス、に再録。)
“社会不安への経済学的対処法。金融危機の事後的対応から考える「買いだめ」対策”日経ビジネス・オンライン。2011年5月17日。(「新しい経済学の教科書2012-2013」日経ビジネス、に再録。)
“サーチ理論と商業活動”日経ビジネス。2010年11月15日。(「新しい経済学の教科書2011-2012」日経ビジネス、に再録。)
“新しい貨幣理論。現金とカードのバランス”日経ビジネス。2010年6月14日。(「新しい経済学の教科書2011-2012」日経ビジネス、に再録。)
“チケットの経済学。なぜ航空券は事前割引か。”日経ビジネス。2009年12月21日。(平成24年度大学入試センター二次試験問題で使用。)

ブックチャプター

“市場競争下の価格差別と価格調整”(有賀健および松井建二との共著、瀬尾芙巳子・福地崇生 編「あいまい環境下のモデリングと意志決定」京都大学出版会2002年8月に収録)