CIGS中国研究センター

現地報道からの情報
中天記者ら6人を国家安全法違反容疑で逮捕
軍人5人が中国側へ情報提供か(2026年1月)

1月16日、中天テレビ記者「馬徳」こと林宸佑ら6人が、国家安全法違反などの容疑で捜査・逮捕され、接見禁止となった。6人のうち5人は陸軍および海軍の現役・退役軍人である。

橋頭地方検察署によると、海軍陸戦隊の陳姓の中士が関わる事件を捜査する過程で、林が中国側の「現地協力者」、いわゆる「白手套」として関与していた疑いが浮上した。林は数千元から数万元の報酬を現役軍人に提供し、その見返りとして軍事関連資料を中国人に送らせていたとされる。

検察の説明では、本件に関与したのは楊姓の退役士官、陳姓の退役士官、洪姓の現役士官、頼姓の現役士官、そして鍾姓の元上兵の計5人。いずれも陸軍や海軍などの部門に所属しており、防空任務を担当する部門に勤務していた者も含まれるという。5人はいずれもローン問題を抱えており、それが事件関与の背景にあったと指摘されている。

また検察は、林の事件は先に発覚した海軍陸戦隊陳姓中士の事件を調査する中で明らかになったものであり、今回がすでに4回目の捜査行動にあたると説明。これまでに約10人以上の軍人が逮捕・接見禁止となっているという。ただし、陳姓中士の事件で支払われた報酬については、林から提供されたものではないと明確にしている。

一方、中天テレビは本件について「何も把握していない」としてノーコメントの立場を示す声明を発表した。「我々は公正な司法審判を期待する。犯罪事実があれば処罰し、事実がなければ罪を捏造しない(勿枉勿縱)。天が台湾を守る。中天テレビが捜査されたとの噂は事実ではない。偽情報を流布しないことを望む」との内容が盛り込まれている。

バックナンバー