ワーキングペーパー  エネルギー・環境  2021.11.26

【研究ノート】江戸東京野菜の考察(1)イノベーションの進行と法則

エネルギー・環境

要旨

イノベーション(新規の、もしくは既存の知識・資源・設備などの新しい結合;Schumpeter, 1934)は、農業分野における労働力不足や高齢化・食料廃棄などの社会問題や地球温暖化問題の解決に必要とされている。大都市・江戸で400年の歴史をもつ野菜のイノベーションは、経済の好循環、資源の円滑な流通、そして技術交流の先進地の存在が「技術の生態系」を作り出すことによって進行した。その現代版ともいえる「江戸東京野菜」(大竹、2015)は、伝統的な野菜文化の保護・継承を原動力とした農家による試行錯誤の集大成である。


目次

1 江戸の野菜栽培とイノベーション... 1

1.1 野菜栽培を普及させた大都市江戸の巨大な需要... 2

1.2 大都市江戸で生まれた豊富な肥料... 4

1.3 幕府による野菜奨励と農家の役割... 6

1.4 先進地で形成された技術の生態系... 7

1.5 流通整備と肥料ビジネスの形成... 9

2 江戸東京野菜:現代農家の試行錯誤... 12

3 イノベーションと環境改善には好調な経済が必要... 13

文献... 15

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