キヤノングローバル戦略研究所(CIGS)は2017年12月18日に、CIGS ワークショップ「グローバル化・学際化の中で発展するロボット産業と日本の課題」を開催しました(モデレーター:栗原潤研究主幹)。これは同ワークショップにおける、各発表の「要旨(日本語)」ならびに「討論・質疑応答要旨(日本語)」です。
開催趣旨
ロボットの経済社会への活用領域が急速に拡大・深化している。従来ロボットを積極的に活用してきた産業分野では、AIを含むICTを援用した更なる進化が観察されている。同時に医療、介護、教育等の各種サービス分野において、実用化には道半ばの観があるものの、世界中で最先端の実験・研究が実施されている。こうしたサービス分野でのロボットの活用は、医療福祉関連分野の財政的負担軽減および労働力不足解消を目的として、少子高齢化の問題に悩まされている日本にとって重要課題の一つである。そして、これが故に日本各地でロボット開発が熱心に議論されている。
翻って海外-特に米欧中-では、国際的多業種共同研究と学際的情報交換が積極的に実施されている。このため、日本産業の競争力が低下して、これまで当該分野で先導役であった日本が後塵を拝する危険性が懸念されている。
上記の問題意識を背景に、本ワークショップは上述の海外の研究における長期的趨勢を概観し、内外のロボット開発の現況を睨みつつ、日本ロボット産業の将来を展望することを目的とする。
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イントロダクション要旨PDF:300KB
「グローバル時代における日本の科学技術力の課題」(黒川 清)発表要旨PDF:2.18MB
「ロボット産業の適用領域とその抱える問題点」(本田 幸夫)発表要旨PDF:1.52MB
「ロボット技術開発の経済的必要性と倫理的課題」(栗原 潤)発表要旨PDF:726KB
討論・質疑応答要旨PDF:293KB
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CIGS ワークショップ「グローバル化・学際化の中で発展するロボット産業と日本の課題」