動画 エネルギー・環境
大気アンモニア(NH3)は、雨や霧などに取り込まれて地面へと落下し、ガス態のまま風によって運ばれて植物の葉などに取り込まれます(窒素沈着)。過剰な「窒素沈着」が長年に渡り続いている地域では、生物多様性の損失や野生鳥類の減少が懸念されており、このことがオランダ政府による厳しい窒素排出削減策の根拠になっています。ところが、その科学的根拠(エビデンス)は限定的であり、規制の前に因果関係の解明を最優先すべきであることがわかってきました。堅田元喜主任研究員が解説します。
《シリーズ動画》
【第1部】オランダの窒素汚染問題とは?
【第3部】政府による窒素排出規制の方法とは?(近日公開予定)
【第4部】妥当な窒素排出規制のあり方とは?(近日公開予定)
関連資料はこちら
→ オランダの厳しい窒素排出規制は妥当なのか?
→ 実態把握が欠如しているオランダの窒素汚染対策
→ オランダの窒素問題と国民に選ばれた農民政党
→ データで読み解く地球温暖化の科学(書籍)
*本動画は、第36回酸性雨東京講演会での招待講演の一部です。
講演題目:「畜産と窒素汚染問題-厳しい窒素排出規制は妥当なのか?」
講演者:堅田 元喜
主催:大気環境学会 関東支部 大気沈着部会
共催:大気環境学会 酸性雨分科会
日時:2025年6月10日(火)15:00~17:00