イベント開催報告 エネルギー・環境
原子力エネルギーの活用には多くの課題がある。特に、安全確保のための取り組みについて、ハード面のみならず、リスクの分析や、専門的に得られる知見を活かした意思決定のための思想や戦略、産業界や行政を含む制度設計、人材論について、包括的な視点で検討することが重要だと考えられる。これは、福島事故から安全に関する教訓を導くことにもつながるはずだ。
本セミナーでは、原子力発電システムを対象としたリスク分析の手法開発とリスク情報活用法の高度化を専門とするピッツバーグ大学の櫻原達也氏を講師とし、参加者とともに、国内の議論の呼び水となるような論点の抽出を目指したディスカッションを行った。
Assistant Professor, Department of Mechanical Engineering and Materials Science
Associate Director, Stephen R. Tritch Nuclear Engineering Program
Swanson School of Engineering, University of Pittsburgh
2011年東京大学工学部システム創成学科卒業。2013年同大学院工学系研究科原子力国際専攻修士課程修了後、渡米。2018年イリノイ大学アーバナシャンペーン校原子力工学専攻にて博士号取得。同大学でのポスドク・特任助教を経て、2024年よりピッツバーグ大学に着任。専門は原子力安全工学および確率論的リスク評価、リスク情報活用。2022年には国際PSAM協会よりGeorge Apostolakis Fellowshipを受賞。