カリフォルニア州議会の共和党系議員のTri Ta氏が、台湾の駐サンフランシスコ経済文化代表処処長との写真をソーシャルメディアに投稿したことを受け、中国駐サンフランシスコ総領事館から圧力を受けていたことが明らかになった。中国側は、Ta議員が公的な場で台湾の駐外代表を承認する姿勢に対し不快感を示すとともに外交的圧力を加え、「外交問題に介入しないように」と警告したという。
これに対しTa議員は、中国によるカリフォルニア州選出の政治家への影響工作を断固として拒否すると表明。「カリフォルニアの選出議員は中国政府の指図には従わない」と述べたうえで、「外国の権威主義体制が、我々が誰と会い、何をソーシャルメディアで発信するかについて、米国の公職者を威圧しようとするのは極めて不適切だ」と強く批判した。
さらにTa議員は、「台湾は自由と民主主義を共有する国家であり、カリフォルニア州にとって重要な経済・文化パートナーであるだけでなく、米国の親しい友人でもある」と強調。「台湾の人々と共に立ち、その代表を歓迎することは、私にとって永遠の誇りだ」と語った。
またTa議員は、中国共産党が長年にわたり批判的な声を封じ込め、世界各地の組織や個人に圧力をかけてきたと指摘。「こうした手法は北京の権威主義体制下では通用するかもしれないが、米国では通用しない」と述べた。さらに、「米国の指導者を脅そうとする行為は、むしろ自由と民主主義を支持する人々の決意を強めるだけだ」としたうえで、「もし北京が私の事務所に抗議すれば私が萎縮すると考えているなら、それは大きな誤算だ。むしろ、なぜ我々が台湾を支持し、権威主義的な威圧に立ち向かう必要があるのかを改めて示している」と語った。
サイゴン(現ホーチミン市)生まれのTa議員は、家族とともに難民として米国へ移住した経歴を持つベトナム系政治家である。2012年にはウエストミンスター市長に当選し、全米初のベトナム系市長として注目を集めた。