CIGS中国研究センター

現地報道からの情報
阿里山で中国国旗掲げ動画投稿 台湾、法令違反で渡航制限へ(2026年1月)

民進党の林俊憲立法委員は2026年1月27日、中国籍の旅行者1名が台湾・嘉義県の阿里山で中国国旗を掲げ、「台湾省阿里山のどこにでも中国国旗を掲げよう」とする動画を中国版TikTokである抖音に投稿していた事案を明らかにした。林委員はこの件について、直ちに移民署(出入国管理当局に相当)へ通報したという。

林委員は、台湾では思想および表現の自由が保障されており、共産主義を称揚する言論であっても、法に違反しない限りは自由の範囲内に含まれると指摘した。ただし、その自由は無制限ではなく、国家の尊厳を傷つけたり、台湾の主権を矮小化したりする行為まで認められるものではないと強調した。さらに林委員は、台湾が近年国際社会から注目を集めている理由として、自由と多元的価値を堅持し、強権的な圧力にも屈しない姿勢を維持してきた点を挙げ、その重要性を改めて訴えた。

移民署の説明によれば、当該旅行者の行為は「大陸地区人民来台従事観光活動許可弁法」第16条第1項第2号に定める「相互の対等尊厳を損なう言動」に明確に抵触するという。同署はすでに関係機関と協議を行い、当該人物に対して入出境(入国)許可証の取り消しを決定するとともに、一定期間、台湾への渡航申請を認めない措置を講じる方針を示した。移民署はまた、適法に入境した観光客であっても、法令違反が認められた場合には厳正に調査を行い、関係機関と連携のうえ法に基づき処分するとしている。こうした対応は、国家の安全と社会の安定を維持するためのものだと強調した。

バックナンバー