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習近平・頼清徳の新年演説にみる歴史解釈の主導権争い 台湾の防衛強化と中国の反発(2026年1月)

2025年12月31日、中国国家主席習近平は中央広播電視総台とインターネットを通じて2026年の新年講話を発表した。台湾への直接的な言及は多くないものの、台湾をめぐる歴史ナラティブを主導し、掌握しようとする意図は明確に示されている。

今年、印象的だった出来事として、私たちは中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争勝利80周年を盛大に祝い、台湾光復紀念日を設けた。国家的式典は威厳と壮大さに満ち、勝利の栄光は永く歴史に刻まれるものであり、中華の子女に歴史を銘記し、先烈(戦没者)を追悼し、平和を大切にし、未来を切り開くことを促すとともに、中華民族の偉大な復興に向けた力を結集するものとなった。

先日、私は中華人民共和国全国運動会の開幕式に出席したが、広東・香港・マカオの三地域が心を一つにし、歩みを共にする姿は誠に心強いものであった。「一国二制度」の方針を揺るぎなく貫き、香港・マカオが国家発展の大局により良く参画できるよう支持し、長期的な繁栄と安定を維持していかなければならない。両岸の同胞は血を分けた存在であり、祖国統一という歴史の大勢は決して阻むことはできない。

一方、頼清徳総統は2026年元日、「韌性之島・希望之光(強靭性を持った島・希望の光)」と題する2026年新年演説を発表した。以下は、中国に関する部分の抜粋である。

私たちは、より安全で、より靭性のある台湾を築いていく。中国の高まりつつある拡張的な野心を前に、国際社会は台湾人に自己防衛の決意があるかどうかを注視している。総統として、私の立場は一貫して明確であり、国家主権の防衛を堅持し、国防能力と社会の防衛靭性を強化し、全面的かつ有効な抑止力と民主防衛の仕組みを構築するものである。

2025年には、反浸透に関する17項目の国家安全戦略の実施を公表し、国家安全に関する10の法律の改正を推進した。また、8年間で1.25兆元(約6.25兆円)の国防特別予算と投資を通じて戦力を全面的に向上させ、国防産業を強化し、国家安全と社会の安定性を高める取り組みを、2026年に実行していく。

新年早々、私は改めて、中国の軍事的野心を前に台湾には時間がなく、特に台湾内部で無意味な行動をしている余裕はないと述べた。多くの議題について異なる意見を持つことは当然だが、強固な国防がなければ国家は存在せず、私たちが議論できる言論空間も失われる。これは政党の別なく、全民が一致して共有すべきコンセンサスである。与党・野党が協力し、重要な国防予算案を早期に可決することを期待する。

頼総統の演説に対し、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)は同日、頼清徳は古い主張を繰り返し、中国と対抗する姿勢が依然として頑なであり、まさに「平和破壊者」「危機の製造者」「戦争の扇動者」だと非難した。

陳斌華報道官は声明の中で、頼清徳の演説は嘘、妄言、敵意と悪意に満ちており、「台湾独立」という分裂的な論調を再び強調して両岸の対立を煽り、「民主 vs 権威主義」という構図を持ち出して台湾民衆を欺き、国際世論を誘導しようとしていると強く批判した。

陳報道官は、頼清徳は就任以来、台湾社会の主流民意に反して頑なに「台湾独立」の立場を堅持し、意図的に両岸の対立を激化させ、台湾海峡の緊張を高めていると述べた。また、頼清徳が政治的な私益のために台湾人の資金を乱用し、「戦争準備して独立を企む」「全民兵士」などの政策を通じて台湾を戦争の危機へと押しやっていると批判し、「このような悪事ばかり働く者に、民主・自由・公平正義・団結を語る資格があるのか」と非難した。

最後に陳報道官は、頼清徳や民進党が何を言い、何をしようとも、台湾が中国の一部であるという事実や「台湾独立」が必ず失敗するという現実は変わらないと強調した。そのうえで、台湾同胞が「台湾独立」の邪悪な本質と危害を見抜き、歴史の正しい側に立って「台湾独立」と外部勢力の干渉に反対することを期待すると述べた。

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