CIGS中国研究センター

現地報道からの情報
現・元軍人6人が香港籍の人物に機密漏洩か 高裁が7人の拘束を決定(2025年11月)

中国出身で香港籍を持つ丁小琥は、これまで「ビジネス」や「観光」を名目に台湾への入国を繰り返し申請してきた。だが、関係当局の調査により、その渡航目的が表向きとは異なることが判明した。丁が狙っていたのは、台湾の現役および退役軍人への接触を通じて軍事機密を収集することだった。

法務部調査局・台北市調査処は2024年、丁小琥が頻繁に台湾を訪れていたことに加え、退役中佐の王文豪や譚俊明と密接な関係を築いていた点を不審視し、捜査に乗り出した。調べが進むにつれ、三人が軍事機密の入手を図っていた疑いが強まった。さらに、士官長の呂芳契、少佐参謀官の楊博智、その姉で中尉人事官の楊千慧、そして楊の夫で少佐管制官の邱翰林ら、複数の現役軍人も事件に関与していたことが判明した。

検察によれば、丁小琥は中国共産党中央軍事委員会政治工作部連絡局・南寧工作站の指示を受け、台湾で組織の拡大に従事していた。また、丁は陳俊安を通じて闇両替を利用し、計1112万7600元(約5000万円)をマネーロンダリングして陳が管理する台湾の銀行口座に送金。その後、この資金は「情報収集の報酬」として王文豪らの口座へ分配されていた。丁はまず、一般人の張志煒、何聖影(いずれも既に死亡)を組織の中核メンバーとして取り込み、そこから王や譚を通じて、かつての同僚や部下へと接触の範囲を広げていた。

検察によれば、この事件をめぐり、台北市調査処と国防部憲兵指揮部は2025年7月24日以降、計4回の捜索・調査を実施し、11月18日に捜査を終結させた。

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