CIGS中国研究センター

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台湾立法委員・沈伯洋氏、中国当局に国家分裂罪で捜査対象に(2025年10月)

中国・重慶市公安局は10月28日、台湾の立法委員・沈伯洋氏に対する国家分裂罪の捜査開始を公表した。通報によれば、沈氏が台湾独立分裂組織「黒熊学院」の創設などを通じて国家分裂の犯罪行為を行ったとして、「中華人民共和国刑法」および「台湾独立勢力による国家分裂・扇動行為に対する法的処罰指針」(いわゆる懲独22条)に基づき、刑事責任を追及する方針を示した。

これに対し、台湾の大陸委員会は同日、「中国が自国の法律に基づいて、実在しない罪で台湾の国会議員を捜査する行為は、法の支配に基づく文明社会に反するものであり、厳重に抗議する」と声明を発表。「中国は台湾に対して主権を行使する権限を持たず、中国の法律や規範は台湾国民に何ら効力を持たない」と強く批判した。

沈氏自身もFacebook上で反応を示し、「私はすでにこのようなことが起こるのを予想していた。今後、中国はおそらく指名手配を公告し、欠席裁判を行うだろう」と述べた。

なお、中国の国務院台湾事務弁公室(国台弁)は2024年10月14日、沈氏を「台湾独立強硬派リスト」に掲載。黒熊学院および沈氏に対する制裁措置として、沈氏とその家族の中国本土・香港・マカオへの入境を禁止し、黒熊学院および関連組織と中国の組織・個人との協力も禁じた。

沈伯洋氏は現職の民進党立法委員であり、元学者。専門は国家犯罪、中国の情報戦・認知戦研究。台湾の民間防衛団体「黒熊学院」および「台湾民主実験室」の創設者でもある。

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