英国の「国際戦略研究所(IISS)」が主催し、アジア太平洋地域の安全保障担当閣僚が出席する主要フォーラムに、中国は董軍国防相ではなく中国人民解放軍国防大学の胡鋼鋒副校長(海軍少将)が率いる代表団を派遣した。2019年以降、中国は国防相を毎年派遣しており、米中二国間の防衛トップが顔を合わせる貴重な機会だった。昨年は董軍・オースティン国防長官(当時)が会談した。欠席理由について、軍内部の人事をめぐる混乱説や、台湾海峡や南シナ海を巡って威圧的行動を繰り返す中国に対する各国からの批判を回避する目的があったなどの報道がある一方、もはや西側主導の国際会合を重視しなくてもよいという大国外交の自信の表れと評する向きもあった。トランプ政権開始後、初参加となったヘグセス米国防長官は、中国は台湾にとって差し迫った脅威だと演説し、トランプ大統領は「任期中に台湾進攻をさせないと言っている」と警告した。同時に、同盟国に対し戦争抑止への協力とともに防衛費増加を求めた。