CIGS中国研究センター

執筆者のつぶやきとは

日々、中国の情報に接している中で、ふと気になった、何かが変だと感じた、驚いた、納得した・・・言わずにいられなかった様々な思いを率直につぶやいていきます。​

2025年7月16日

トランプ政権の多国間主義離れは、本当に中国に勢力拡大の絶好のチャンスを与えているなあ。中東への武力介入や関税政策など米国側につけこまれる隙が多すぎる。文面だけ読めば、正直、中国が主導する多国間枠組みや「国際社会」の声の方が正しいことを言っているように響く。SCOやBRICS加盟国に対して、トランプは例によって関税一本鎗の対応で芸がない。弱きエンジェルス時代の大谷の「なお、エ」じゃないけど、文章はいつも「タホト(他方、ト)」で終わったわ。​

2025年7月7日

秩序再編に動く中国は今、2つの懸念を抱えているだろう。一つは、党人事や経済状況などの国内問題。習近平(BRICS首脳会議)、董軍国防相(シャングリラ会合)の相次ぐ欠席は極めて意外だった。何か切羽詰まった事情を抱えている可能性がありはしないか。もう一つは、インドやブラジルなど必ずしも反米ではない中立的な途上国のリーダーシップ。特にインドは、BRICSでも積極的に加盟国に接近して2国間会談をしていたらしいし、SCO外相会議の前には王毅が水面下でインドとの交渉を特別に求めたという。中国との政治的関係も微妙だし、北京のイニチアチブを内部から揺さぶり阻止できる唯一の存在に浮上した。​