どのような分野の政策でも、ファクツやエヴィデンスを踏まえて、これをロジック・セオリーで構築することによって、企画・立案する(考える)ことが必要である。しかし、日本の食料・農業政策は、誤った事実認識や観念に基づき、また経済的な理論による裏付けもなく、企画・立案されてきた。特に、高度成長期以来、農業と政治との関係が深まるにつれて、このような傾向が高まり、その結果、農政自体が、農業の後退、食料自給率の低下を招いた。
この講義では、日本の食料・農業政策を批判的に検討しながら、それを通じて、政策の企画・立案に真に必要となる“考える力”を養う。
第1回目のPPTはオリエンテーションです。
次の主張は本当でしょうか?
農家・農村は貧しい、コメは大変な手間がかかる、農村に住んでいるのはほとんど農家だ、農業と工業は違う、日本で一番生産額が多いのは北海道だ、貿易を自由化すると日本農業はオーストラリアに負けてしまう、食料自給率が低いのは問題だ。
また、オリエンテーションとして考えることはどういうことかを議論します