ワーキングペーパー  エネルギー・環境  2020.07.08

ワーキング・ペーパー(20-004J)「『地球温暖化観測センター』設置の提案」

本稿はワーキング・ペーパーです

エネルギー・環境

要旨

地球温暖化の正確な観測の為には、既存の気象観測所とは別に、全国に約20か所の「地球温暖化観測所」の設置が必要であることを既報で述べた注1

 本報では、地球温暖化観測所の運用にあたり、必要な設備、人員、業務について述べ、予算を概算する。

 地球温暖化観測所では、年平均気温にして誤差±0.01℃の精密な気温測定を目標とするため、専門性の高い上級研究職を中心に継続的に運用しなければならない。

 このためには、「地球温暖化観測センター」を設置する必要がある。予算については、初期予算が2000万円、及び、毎年の経費は8000万円が必要と見積もった。本格的に実施する場合には、この規模の予算が必要になる。少なくはないが、日本の地球温暖化対策全体の予算に比べれば僅かなものである。

 当初は試験的に始める方法があり、この場合の予算は上記より少なくてもよい。ただし、上級研究職がセンターの構築を主導する必要がある。


注1) キヤノングローバル戦略研究所 ワーキング・ペーパー(19-002J) 「『地球温暖化観測所』設置の提案

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「地球温暖化観測センター」設置の提案