レポート  外交・安全保障  2017.07.25

第25回CIGS政策シミュレーション「ユーラシア大陸の新グレートゲーム:IS撲滅と同時多発する危機に対処せよ」概要報告と評価

1.概要

                                   

 2017年4月22日(土)~23日(日)、当研究所は第25回CIGS政策シミュレーション「ユーラシア大陸の新グレートゲーム:IS撲滅と同時多発する危機に対処せよ」を開催した。今回のシミュレーションでは開催日時から5年後の2022年4月の国際情勢を想定し、ユーラシア大陸の東辺(北東アジア)・内陸(中央アジア)・西辺(バルト三国)で同時並行的に展開する政治経済軍事の危機に、ロシア・イラン・中国がいかなる対応をとるのか、また米国・日本・EUといった主要国がどのような外交を展開するのかを実践した。同時に、こうしたグレートゲームの中で、日本の対中戦略・対ロシア戦略のあり方についても検討した。

 本シミュレーションには、現役官僚、研究者、企業関係者、ジャーナリストなど約50名が参加し、2日間の演習を通じて多くの教訓と課題が抽出された。シミュレーションのチームとプレイヤーは、ロシア連邦(大統領・首相・外相・国防相・軍参謀総長他)、イラン(最高指導者・大統領・外相・国防相・革命防衛隊他)、アメリカ(大統領・国務長官・国防長官・統参本部議長・大統領補佐官他)、中国(国家主席・首相・外相・国防部長・軍参謀長他)、日本(首相・外相・防衛相・国家安全保障局長他)、メディア(国際メディア・日本メディア他)を設定した。尚、ゲームコントローラは全体のシミュレーション進行の統括とともに、ゲンキスタン共和国(中央アジアの架空の国家)、国連、NATO/EU、ISIS関連組織などを兼務した。・・・

全文を読む

第25回CIGS政策シミュレーション「ユーラシア大陸の新グレートゲーム:IS撲滅と同時多発する危機に対処せよ」概要報告と評価