書籍紹介

The New US Strategy towards Asia:Adapting to the American Pivot

The New US Strategy towards Asia:Adapting to the American Pivot

著者 神保 謙、William Tow and Douglas Stuart eds.
出版社 Routledge
ISBN 9781138822634
価格 本体 $155
発行 2015年1月初版

神保 謙

神保 謙

Ken Jimbo

主任研究員

[研究分野]
外交・安全保障

概要

 オバマ政権で進められた米国の外交・安全保障の軸足をアジア・太平洋地域に移す政策を、「ピボット」または「リバランス」と呼びます。このアジア「リバランス」政策の来歴、米国の対外政策における位置付け、政策の地域展開などを検討し、アジア各国がどのように政策調整を図ったかなど、総合的に分析したのが本書の特徴です。

 本書はまず、第1部で米国のグローバル戦略におけるアジア「リバランス」政策を位置付け、第2部では北東アジアの主要同盟国・分析対象地域(日本、韓国、台湾)を取り上げ、第3部ではリバランスの主要な焦点のひとつである東南アジア地域(フィリピン、タイ、シンガポール)を分析し、最後に第4部でインド・太平洋地域(豪・ニュージーランド・インド)を対象にしています。米国の「リバランス」政策の実態や課題の把握とともに、アジアへの地域的な影響を動態的に探るための、格好の書籍です。

 当研究所の神保謙主任研究員は、第2部(第5章)で「リバランス」政策を日本の視点から捉えた論文を執筆しました。


Routledgeのサイト
http://www.routledge.com/books/details/9781138822634/