著者 瀬口 清之
出版社 日経BP社
ISBN 9784822279028
価格 本体1,800円+税
発行 2014年11月初版
瀬口 清之
Kiyoyuki Seguchi
研究主幹
日中首脳会談がようやく実現し、長らく膠着状態が続いていた日中関係も少しずつ動き出そうとしています。
本著は1991年の北京大使館勤務時代から現在に至るまでの中国経済および日中経済関係に関する研究成果の集大成として整理したものです。
中国経済に関する講演をするたびに、毎回、講演時間の制約の関係で、わかりやすくお伝えしたい内容を十分伝えることができず、もどかしい思いをしておりました。そこで本著をお読み頂くことにより、講演では十分に説明しきれない部分を補足できるようにしました。
また、一般的に実態に比べて悲観的なバイアスがかかっていることが多い日本及び欧米のメディア報道等を見て、中国経済について悲観的な見方をしていらっしゃる企業経営者、ビジネスパーソン、政府関係者、学者、有識者および大学生の方々にも広くお読み頂き、現場第一線から見た中国経済の本当の姿の理解に少しでも役立てて頂ければと思っております。
主な内容は以下の通りです。
◇中国経済がわかりくい理由と理解を深めるためのコツ
◇リーマンショック前後での中国経済構造の激変の中味
◇中国の高度成長はいつ終わるのか
◇日本企業の中国現地工場でストライキが発生しやすい事情
◇中国の賃金上昇が日本企業にとって逆風ではなく追い風になる理由
◇中国市場で日本企業が優位に立てる背景
◇中国ビジネスがうまくいかない日本企業の問題点はどこにあるのか
◇習近平政権が直面する課題と改革が進まない場合の最悪シナリオ
◇尖閣問題の論点整理と日中両国が戦争を始めるリスク
◇日中両国のウィン・ウィン関係構築への道筋
なお、まえがきの部分で私が本著を作成した想いをフランクに述べさせて頂いておりますので、併せてお目通し頂ければ幸いです。