イベント開催報告  エネルギー・環境

CIGS エネルギー環境セミナー 「太陽活動がもたらす気候変動:長期予報、雷予測の可能性を探る」

2019年9月6日(金) 15:30 ~ 17:00 開催
会場:キヤノングローバル戦略研究所 会議室

講演者より以下の内容で講演がありました。
・古気候学的データ/気象データは、太陽活動が様々な時間スケールで地球の気候/気象に影響していることを示している
・太陽活動が影響するメカニズム(特に、紫外線、銀河宇宙線の果たす役割について)は、今後も引き続き追究していく必要がある
・加えて、太陽活動自体の予測も重要な研究課題
・落雷、日照などの気象予測への太陽活動の組み込みは、今後の重要な課題の一つ
以上を受けて活発な質疑応答が行われました。

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(左から宮原氏、杉山氏)

開催概要
題目: 「太陽活動がもたらす気候変動:長期予報、雷予測の可能性を探る」
発表者: 宮原 ひろ子(武蔵野美術大学 教養文化・学芸員課程研究室 准教授)
モデレーター:杉山 大志 (キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹)


講演概要
太陽活動が数十~数百年スケールの長期的な気候変動に影響を及ぼしていることが、様々なデータから示されつつある。加えて、太陽が日々の気象にも影響している可能性が見つかりつつある。落雷や雲量など、気象の長期予報は可能になるのであろうか?
本セミナーでは、古気候データや気象観測データからどこまで分かりつつあるのか、また、今後の展望などについてお話しする。

プログラム
ProgramPDF: 201KB


発表者紹介
武蔵野美術大学、教養文化・学芸員課程研究室、准教授。
1978年埼玉県生まれ長崎県育ち。2005年名古屋大学大学院理学研究科修了。東京大学宇宙線研究所特任助教を経て、2013年より武蔵野美術大学教養文化・学芸員課程研究室専任講師。2015年より現職。
主要著作:『地球の変動はどこまで宇宙で解明できるか-太陽活動から読み解く地球の過去・現在・未来』(化学同人2014年)、『太陽ってどんな星?』(新日本出版社 2019年)