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CIGS 櫛田健児セミナー「AI革命の本質はAI以外のところにもある:技術革新の歴史とシリコンバレーから見た『付加価値』の本質」

2019年4月16日(火) 14:30 ~ 16:30 開催
会場:一橋大学 学術総合センター2階 一橋講堂

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(左から櫛田氏、栗原氏)

開催概要
題目: 「AI革命の本質はAI以外のところにもある:技術革新の歴史とシリコンバレーから見た『付加価値』の本質」
発表者: 櫛田 健児(スタンフォード大学 アジア太平洋研究所 日本研究プログラム リサーチスカラー、
               キヤノングローバル戦略研究所 International Research Fellow)
モデレーター: 栗原 潤(キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹)

プログラム
ProgramPDF:205KB


発表資料
櫛田氏発表資料PDF:3.08MB


要旨
要旨PDF:549KB


講演概要
 AIは広く普及する革新的な技術だが、AIが経済、社会、政治、そして人類全般にどのようなインパクトを与えるかはAI技術のみで決まるものではない。「AIで何ができるか」というよりも「誰がAIで何をするのか」によってAIの進化の方向性と浸透は大きく影響される。技術革命の歴史を辿ると、特定の技術のインパクトは、その技術と補完関係にある別の技術、そして政治経済的な力学に大きく影響される。
 シリコンバレーで短期間に世界トップの時価総額とキャッシュを保有することとなった、グーグルやアップル、フェイスブック、アマゾンなどはAIをコアのビジネスに積極的に活用することで価値を創り出し、価値が作り出せるからこそAIのフロンティアを猛烈な勢いで推し進めている。そこでシリコンバレー風に考えると、「価値」について深く、具体的に、そしてしっかりと考えることが急務であるということが分かる。
 ここでペインポイント、ソリューション、そしてスケールという概念が非常に役立つ。
 シリコンバレーの構造的な強みは、特定の新しい技術にポテンシャルがある一方で、具体的にどのようにすれば価値が創造できるのかが不明確な場合に発揮される。価値を発見し、急成長する企業を作り出すエコシステムが存在するからである。
 本セミナーではシリコンバレーからの最新情報と数多くの具体例から作り上げたAI革命の本質と企業にとっての「価値」の考え方を紹介し、今後の日本へのインプリケーションを示す。


講師紹介
櫛田健児の略歴等
個人のページ(外部のサイトに移動します)
http://www.canon-igs.org/fellows/kenji_kushida.html


 【所属】
スタンフォード大学 アジア太平洋研究所 日本研究プログラム リサーチスカラー
Stanford Silicon Valley - New Japan Project プロジェクトリーダー
キヤノングローバル戦略研究所 International Research Fellow
Research Affiliate, Berkeley Roundtable on the International Economy
NIRA総合研究開発機構 客員研究員

 【学歴】
2001年6月 スタンフォード大学:経済学部、東アジア研究学部卒業(学士)
2003年6月 スタンフォード大学:東アジア研究部、修士課程修了(修士)
2010年8月 カリフォルニア大学バークレー:政治学部、博士課程修了(博士)

 【職歴・著書】
2010年9月 スタンフォード大学 アジア太平洋研究所 ポストドクトラルフェロー(~2011年7月)
2011年8月 スタンフォード大学アジア太平洋研究所 日本研究プログラム リサーチスカラー
Stanford Silicon Valley - New Japan Projectプロジェクトリーダー
2016年1月 キヤノングローバル戦略研究所 International Research Fellow

東京のインターナショナルスクールを経てスタンフォード大学で経済学と東アジア研究を専攻、カリフォルニア大学バークレーで政治学博士を修得後、現職に就く。
情報通信やクラウド、シリコンバレー経済圏、政治経済分析を中心に研究。
日本向けの一般書は『シリコンバレー発アルゴリズム革命の衝撃: Fintech, IoT, Cloud Computing,AI・・・アメリカで起きていること、これから日本で起きること』、『バイカルチャーと日本人:英語力プラスαを探る』(中公新書ラクレ)など。