イベント開催報告 国際交流
2017年12月19日(火)
14:30
~ 16:30
開催
会場:キヤノングローバル戦略研究所 会議室3
開催概要
プログラム
ProgramPDF:304KB
発表資料
櫛田氏発表資料PDF:2,196KB
講演要旨
櫛田氏講演要旨PDF:594KB
講演概要
人工知能(AI)は将来様々な産業や人間の活動にディスラプションをもたらすのは明白である。しかし、今AIには過剰な期待がかかりつつあり、同時にマーケティング上、いかなる情報分析も「AI」という文字を入れなければ売れない時代を迎えている。こう考えるとAIと名乗る様々なサービスが期待値以下の機能性しか提示出来なかった時以降、「AIは未熟」との世論が湧き出始め、疾風怒濤のAIブームが終焉すると予想される。
その一方で正真正銘ともいうべきAIが発展し、それを取り込んだサービスや企業が一気に既存企業と業界を打ち破るイノベーションとして出現する可能性が存在する。こうした上記「幻想に包まれたAIブーム」と「真のディスラプティブ・イノベーション」との間の揺らぎの根底にあるのは、①AIに関する一般的な知識不足、②2つのシナリオの根底にある力学、および③「正真正銘のAI」を使った様々なサービスや考え方への接点の少なさにあると言えよう。
多くのAI活用法は、シリコンバレーの経済圏において、ベンチャーキャピタル投資を受け急成長を使命としたスタートアップによって編み出されている。猛烈な競争を経てスタートアップは既存の業界を破壊しようとする一方で、大企業は破壊されまいと懸命にそうしたスタートアップを取り込もうとしている。こうしたシリコンバレーにおける力学は、これまでの20年の歴史の中で付加価値創造の土俵を幾度も変え、大きな富を作り出しながら新しい産業を作り、既存企業を破壊してきたのである。
本セミナーは、AIと根底にある力学の模索、シリコンバレー経済圏に関する正確な情報の紹介、そして日本企業でシリコンバレーを活用している数少ない例と、避けるべきワーストプラクティスを伝えながら日本の将来の選択肢についての検討を行う。
講師紹介
櫛田健児の略歴等
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