発表者:Ryo Jinnai (Texas A&M University)
"Liquidity, Trends, and the Great Recession" (with Pablo A. Guerron-Quintana)
米国経済は、2008-2009年の大不況後に経済成長率は回復したが、GDPの水準は下にシフトした。経済成長は、大不況前の成長トレンドに戻らずGDPの水準は一定の幅で低下した。このような長期的なGDPの低下を説明するために、 Romer (1990)型の内生的成長モデルに Kiyotaki and Moore (2012) 型の流動性制約を入れる。研究開発投資が流動性制約で制限されているというこの理論から、大不況後の長期停滞は次のように説明できる。大きな流動性ショックが発生すると、研究開発投資が減少し、結果的に全要素生産性(TFP)のレベルが低下する。その後、流動性ショックが消えても、TFPのレベルの低下の影響は長期的に残る。2008年秋に大きな流動性ショックと生産性ショックが集中して起きたとすると、このモデルで現実の推移が説明できる。
発表者:Masao Ogaki (Keio University)
"A Reformulation of Normative Economics for Models with Endogenous Preferences" (with Vipul Bhatt and Yuichi Yaguchi)
発表者:Yuichiro Waki (University of Queensland)
"The Optimal Degree of Discretion in Monetary Policy in a New Keynesian Model with Private Information" (with Richard Dennis and Ippei Fujiwara)
発表者:Tomoaki Yamada (Meiji University)
"Response of Inequality to a Growth Rate Slowdown in Japanese Economy during the Lost Decades" (with Nao Sudo and Michio Suzuki)