ワーキングペーパー  エネルギー・環境  2026.10.02

ワーキング・ペーパー(26-026J)日本の大雨の長期変動

毎時雨量・4時間雨量・日降水量による2025年までの観測データの分析

本稿はワーキングペーパーです。

科学技術・イノベーション

要約

本報告は、東京、名古屋・大阪、追加7地点の毎時雨量、複数地点の4時間雨量、および全国51地点の日降水量の分析結果を5部にまとめたものである。2025年までの観測から、年々・年代間変動、長期傾向、地域差、解析期間への依存性を整理する。

過去にも強雨の多い時期があり、年々・年代間の変動は大きい。同時に、長期的な増加が認められる地点・指標もあることが分かった。

表1 本報告の5部で扱う観測地点、解析期間と大雨の指標

構成 対象 解析年の範囲 主な指標
第Ⅰ部 東京1地点 1890~2025年 年最大毎時雨量、
20・50mmを超える年間回数
第Ⅱ部 名古屋・大阪 1891~2025年 同上
第Ⅲ部 札幌、函館、広島、
福岡、長崎、熊本、松山
1891年以降~2025年
採用102~135年分
同上
第Ⅳ部 収集34地点
主解析27地点
1898年以降~2025年
主解析は採用80年分以上・
期間100年以上
年最大4時間雨量、
50mm以上の年間区間数
第Ⅴ部 全国51地点 1901~2025年 日100・200mm以上の年間日数



毎時雨量は一定の値を超える回数、4時間・日降水量は一定の値以上の回数・日数を数える。各部の期間内のすべての年が解析に採用されているとは限らない。欠測と採用条件は「共通の資料と解析方法」と各部を参照。
各分析の観測地点には重複があり、5部は相互に独立した標本ではない。なお、観測された変化の原因を、温室効果ガス濃度の増加などの外部強制と大気・海洋の内部変動に定量的に分離する解析は行っていない。

全文を読む

ワーキング・ペーパー(26-026J)日本の大雨の長期変動