中国の原子力発電は米国より遥かに安い。衝撃的な図が公開された。
図は、サブスタックのEnergy Bad Boysによるものだ。わりと最近に出来たブログだが、毎回とても印象的な図を掲載してくれていて重宝する。

図の元のデータはネイチャーに発表されたLiuらの論文である。
中国における原発の建設費は減少を続けている。2030年までに完成予定の案件では、予想される初期資本費は1キロワットあたり1,600ドルから2,580ドルの間とされている。1ドル150円で換算すれば100万キロワットあたりで2400億円から3870億円となる。
これは、米国では建設費が高騰したのとは対照的である(図)。日本についても、おそらく同様だろう。
中国では政府による支援がなされている。すなわち、低利融資がなされ、送電会社には原子力発電による電力の購入が義務付けられている。
しかしそれ以上に、中国の原子力産業の合理性こそが、低コスト実現の鍵だったという。すなわち、ごく少数の原子炉タイプのみを建設し、それを繰り返し行うことで規模の経済を確立した。規制プロセスを合理化し、サプライチェーンを簡素化した。
日本も、中国に学ぶべきではなかろうか?