ワーキングペーパー  グローバルエコノミー  2025.03.11

ワーキング・ペーパー(25-008E)Branch Banking and Regional Financial Markets: Evidence from Prewar Japan

本稿はワーキングペーパーです。

経済理論

1920年代の日本では金融危機とそれに対応するための政府の政策によって多数の銀行合併が行われ、その結果、銀行の支店ネットワークが拡大した。この論文では、ユニークな視点レベルの預金・貸出データを用い、都市大銀行の支店ネットワークが地方の金融市場を中央金融市場に統合する役割を果たしたことを示した。当時、政策当局者は支店ネットワークの拡大が地方金融市場からの資金流出を引き起こすことを懸念していた。本論文はこうした資金流出が実際に生じたことを示す一方、それが地域間・産業間資金配分を効率化する意味を持ったこと示した。

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ワーキング・ペーパー(25-008E)Branch Banking and Regional Financial Markets: Evidence from Prewar Japan