電気自動車(EV)には陰に陽に様々な補助金が付けられている。それを合計すると幾らになるか。米国で試算が公表されたので紹介しよう(論文、解説記事)
2021年に販売されたEVを10年使うと、その間に支給される実質的な補助金は約50000ドル(図中の48698ドル)に上る。為替レートを1ドル150円とすると、約750万円だ。
内訳は、以下のとおり(図)。
直接の補助金である8984ドル以上に、電気利用者への負担や、ガソリン自動車利用者への負担に基づくクロス補助金の方がはるかに莫大に上っていることが分かる。
これまではこのような制度によって強引に普及が進められてきたEVだが、ここにきて、失速気味との報道も聴かれる。
インフレや財政難に見舞われる中、政府はいつまでも莫大な補助を続ける訳にも行かないだろう。EVはどの程度生き残れるのだろうか。