メディア掲載  エネルギー・環境  2022.10.25

サンゴ礁に関する良い知らせ

NPO法人 国際環境経済研究所(IEEI)HPに掲載(2022年10月3日)

エネルギー・環境

監訳 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 杉山大志 訳 木村史子

本稿は、Peter Ridd, The Good News on Coral Reefs, The Global Warming Policy Foundation Note 33
The Good News on Coral Reefs (thegwpf.org)」を、The Global Warming Policy Foundationの許可を得て翻訳したものである。


はじめに

2016/2017年まで、オーストラリア海洋科学研究所(AIMS)は、グレートバリアリーフ(GBR)のサンゴ被度(coral cover)を集計したデータを公表していた。しかしその後は、細分類されたデータのみが公開されている。この論文では、この決定に対するAIMSの説明を検証し、近年の集計値を再作成して、AIMSがサンゴの被度に関する良い知らせを事実上隠してきたことを示したいと思う。

サンゴ被度とは?

サンゴ被度とは、サンゴで覆われている海底面積の割合で、サンゴの豊かさを表す指標である。大型のサイクロンや、サンゴを食べるオニヒトデの増加、白化現象の後などに、サンゴ被度は減少する。サンゴの被度は、これらの現象から回復するまでに通常 5年から10年かかる。サンゴ礁のサンゴ被度は、大規模な死滅現象の後、わずか数パーセントに減少することもある。サンゴ被度は時間と共に自然に変動するものなのだ。

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サンゴ礁に関する良い知らせ(PDF)

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