日本、欧州、米国で相次いで熱波が発生したとのことで、日本でも連日報道されていて、まるで地球全体が暑くなったかのようだが、じつはそんなことはない。
メイン大学のホームページにある米国の分析結果を見ると、7月21日の地上2メートルの一日平均の気温は、世界平均では平年値プラス0.3℃にすぎない。なお、ここで平年値としては1979年から2000年までの平均を用いている。
図中で、赤いところは平年値より気温が高く、青いところは平年値より気温が低い。
これを見ると、確かに、日本、欧州、米国では気温が高くなっている。
だが、涼しいところも沢山ある。アラスカ、カナダ、シベリア、中央アフリカなど。南極海あたりは猛烈に寒い。
要は、欧州と米国のニュースは盛んに報道されるが、それ以外の地域のことはあまり報道されない、という先進国中心のバイアスがかかっているのだ。
先進国中心といえば、この地図は見慣れたものだが、北半球の面積が不釣り合いに大きくなっている。インドや中央アフリカは地球儀で見るともっと広大なことが分かる。