レポート  財政・社会保障制度  2021.08.23

コロナ禍と医療イノベーションの国際比較⑦(収束しないコロナ禍に耐えうる医療提供体制)

医療政策 新型コロナウイルス

<目次>

1.はじめに

2.コロナ禍が収束しないことを前提に医療提供体制を再構築する

全国民にワクチン接種しても集団免疫は実現しない

コロナ医療提供体制を巡る日本の常識の誤り

 ①病院毎の最適化の寄せ集めでは広域医療圏全体最適を実現できない

 ②経済的インセンティブがなければ動かない医療機関はラストリゾートたりえない

 ③海外のコロナ自宅療養者は急変時の入院先が事前に決まっている


規制緩和しても日本でオンライン診療が普及しない理由

 ①最重要インフラである医療情報共有プラットフォームが存在しない

 ②問診単品サービスの発想に留まっている

 ③初期投資コスト負担者が定まっていない

 ④日本の医療界は変革を嫌う茹でガエル

国公立病院を地域統合すればコロナ病床補助金、臨時医療施設は不要になる

3.デルタ変異株との闘いで敗戦濃厚な中、新常態を目指す米国

COVID-19患者の増減に応じてコロナ病床数と通常病床数が柔軟に変化して全体最適

ワクチン接種の義務化を巡る論点

巨大な医療情報プラットフォーム企業が誕生

4.感染者急増の中でフリーダムデイに踏み切った英国

一見無謀なフリーダムデイという賭けに出たジョンソン首相の勝算は?

デジタル接触追跡アプリへの不満

NHSAPRの利用者数が急増

5.コロナ対策優等生オーストラリアが遂にCOVID-19ゼロ戦略を放棄

COVID-19ゼロ戦略は全世界が参加しなければ成功しない

オーストラリアはコロナ禍前からワクチン接種を薬剤師に認めていた

PHRのデータ蓄積量がコロナ禍で飛躍的に増加

6.COVID-19と共生する新常態に近づいたカナダ

ワクチン接種完了者の人口割合で米国を追い抜いたカナダ

バーチャルケアが患者と医師から高い評価を得た

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コロナ禍と医療イノベーションの国際比較⑦(収束しないコロナ禍に耐えうる医療提供体制)