メディア掲載 エネルギー・環境 2019.03.04
日本は世界にどう貢献するのか。G20に向けた議論がなされている。検討は多岐にわたるが、温暖化問題についてはどうすればよいか。
過去の環境問題は、アフォーダブルな(=受容可能なコストでの)技術の開発によって解決してきた。発電所・化学工場等のSOx等の排煙は、排煙脱硫装置によって解決してきた。自動車のNOx等の排ガスは、三元触媒装置によって解決してきた。温暖化問題も、実は同じことが起きてきた。シェールガス技術の開発により、米国では天然ガス火力発電が石炭火力発電を経済的に置き換え、CO2排出が減少した。LED照明は、白熱電灯や蛍光灯を駆逐し、液晶フラットディスプレイはブラウン管ディスプレイを駆逐し、何れも大幅な省エネをもたらした。原子力発電はもちろんアフォーダブルな技術として火力発電を代替してCO2削減をもたらした。他にも、エアコンでのインバーター利用など、無数のアフォーダブルな技術がCO2削減をもたらしてきた。・・・