メディア掲載  グローバルエコノミー  2019.02.08

資源配分の不備、効果減退

日本経済新聞 「経済教室」2019年2月5日掲載

 2012年12月に第2次安倍政権が発足し、「アベノミクス」と呼ばれる一連の経済政策を開始してから6年以上が経過した。この間の日本経済の状況をマクロの長期的視点から観察しよう。

 国内総生産(GDP)ギャップとは、実際のGDPと経済の実力に対応する潜在GDPの差を潜在GDPで割った値で、いわば生産要素の稼働率の指標だ。08年のリーマン・ショックで大きくマイナスになったGDPギャップが13年以降、ほぼゼロまで回復していることがわかる。景気対策という点で現政権の政策が成果を上げているといえる。・・・



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日本経済新聞 「経済教室」2019年2月5日掲載