ワーキングペーパー エネルギー・環境 2018.05.08
温暖化問題の解決のためには、長期的にはCO2を大幅に削減することが望ましい。このためには「電気の低炭素化」のみならず、エネルギー消費の「電化」も必要である。しかしながら欧州では、性急な再エネ導入政策等によって電力価格が高騰し、電化を妨げる要因となってしまった。これではかえって温暖化問題の根本的な解決を遅らせる危惧がある。日本も同様の轍を踏まないよう、適切な政策運営が望まれる。長期的な戦略として、温暖化対策は、性急な低炭素化を図るよりも、電力価格を抑制することを重視すべきである。
Tariff Hike of Electricity by Hastened De-carbonization will Obstruct the Advent of Low Carbon Society(英語) (PDF:189KB)