メディア掲載  エネルギー・環境  2018.04.23

【合理的環境主義者の視点】東京は3℃温暖化したが、何か困ったか?

一般社団法人 産業環境管理協会 月刊「環境管理」 Vol.54 No.4 (2018) に掲載

東京の気温は3℃上昇した

 パリ協定では温暖化防止の目標を「2℃未満」(の気温上昇)としている。だが東京の気温は、実は過去に3℃上昇した。それでは、温暖化によって甚大なる被害があったのだろうか? ないとしたら、どうやって防いだのだろうか?

 まず温度のデータを確認する。パリ協定で2℃というときの原点は「産業革命前」である。すでに地球全体の平均気温は1℃上昇しているから、現時点から測れば残り1℃である(小数点以下は本質的でないので本稿では一貫して省く)。

 東京が3℃上昇したというのは、地球温暖化によるものが1℃、都市熱(ヒートアイランド現象)によるものが2℃の合計である。これは1900年以来だから、だいたいは「産業革命前」と呼んでいるのと同じと思ってよい。ついでにいえば、札幌・名古屋・大阪・福岡等の大都市でも2℃以上の温度上昇があった。・・・


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東京は3℃温暖化したが、何か困ったか?