メディア掲載 財政・社会保障制度 2017.07.18
本稿は、4回の連載を通じて、国保税徴収率の向上について検討する。前回は群馬県市町村国保税の実態と取り巻く状況について述べた。今回と次回は、更なる収納率の向上のために先進的で効率的な徴収手法を紹介する。先進的で効率的な手法とは、①徴収一元化・共同徴収、②ITと民間部門の活用である。今回は、徴収一元化・共同徴収に焦点を当てる。徴収一元化とは、自治体の公債権と私債権の徴収一元化を指す。共同徴収とは、県と自治体や、自治体同士の共同徴収を指す。共同徴収の形態には、一部事務組合や広域連合、任意組織がある。・・・