コラム 国際交流 2012.02.23
現下の諸問題は、様々な専門分野が複雑に絡み合い、同時に忍耐が要求される性格の問題だ。またグローバル化が進展するなか、世界の人々との多様で質の高い情報交換が必須であり、この意味で世界のシンクタンクが切磋琢磨する時代を迎えている。これに関係し、1月18日に或る米国の専門家が発表した世界シンクタンク・ランキング("The Global Go To Think Tanks Report 2011: The Leading Public Policy Research Organizations in the World")は、評価基準に関する議論は別として、大変興味深い(下表参照)。同資料によれば、世界のシンクタンクのBest 30について国籍別に見ると、米国が12、英国が4、ドイツ、ベルギー及びロシアが2、そしてスウェーデン等8ヵ国が1となっている。残念なことに、日本のシンクタンクはベスト30のリストに1機関も載っていない。
<表 世界のシンクタンク・ランキング(筆者の関心を惹いた特定分野に関して、ベスト5を抽出)>