メディア掲載  国際交流  2011.03.08

急成長する武漢、重慶、成都 最新現地報告

「エコノミスト」2011年2月22日号掲載

 中国の2010年の経済成長率は10.3%と、07年以来3年ぶりの2ケタ成長を達成した。この成長をリードするのは投資、消費の両輪からなる内需であり、それを支える主役は、09年以降とくに目覚ましい成長を遂げている内陸部の経済発展である。
 筆者は昨年末に内陸部の主要都市である武漢(湖北省の省都、沿海部から約700㌔)、重慶(省レベルの直轄市、同約1500㌔)、成都(四川省の省都、同約1700㌔)を訪問し、地元の政府機関や日本企業の現地責任者等と面談して、改めて内陸部の発展の力強さを実感した。

押し寄せるオフィス、住宅近代的工場群 
08年秋以降の世界金融危機の影響を受け、従来、中国の経済発展をリードしてきた沿海部主要都市では輸出が大きく落ち込み、成長率が低下した。一方、内陸部は輸出比率が極めて低かったことから、世界金融危機の影響は軽微だった。それに加えて世界金融危機への対応策として発動された4兆元(約50兆円)の財政刺激策など強力な経済対策により、むしろ経済発展が加速し、成長率が沿海部地域を上回るようになった。
 地域別の経済成長率の推移(図)を見れば、08年以降、内陸部の成長率が沿海部を上回るようになった状況が明らかである。沿海部を代表する江蘇省、浙江省、広東省と内陸部を代表する湖北省、四川省、重慶市を比較すると、04年までは、沿海部3省の成長率が内陸部3省を大きく上回っていた。 05〜07年にかけてその差が縮小。 08年以降、沿海部は成長率が大幅に鈍化したが、内陸部は小幅な変化にとどまった後、さらなる高成長を実現した(四川省の成長率が08年に大きく低下したのは大地震の影響による)。・・・

 

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「急成長する武漢、重慶、成都 最新現地報告」(「エコノミスト」2011年2月22日号)