コラム 国際交流 2010.08.25
「ケンブリッジ・ガゼット：グローバル戦略編」第16号（2010年8月）
小誌は大量の資料を網羅的かつ詳細に報告するものではない。ハーバードにいる一研究者である筆者が接した情報や文献を①マクロ経済、②資源・エネルギー、環境、③外交・安全保障の分野に関し整理したものである。紙面や時間の制約に加えて筆者の限られた能力という問題は有るが、小誌が少しでも役立つことを心から願っている。
昨年、尊敬するトヨタファイナンスサービスの平野英治氏から１冊の本、『危機の日本経済』（福岡正夫・鈴木淑夫編、NTT出版）を頂いた。その中で同氏は次のように語っている―「日本企業には海外に出て活躍できる潜在的な力があるし、そこに大きなチャンスがあると思います。グローバルな経営管理力が日本企業には不足していることも事実だと思いますが、それは実践を重ねるなかで身につけていけばよいことです。・・・・