コラム 国際交流 2010.02.24
米国連邦議会上院が1月28日にベン・バーナンキ連銀議長の再任を承認したが、その直前ポール・クルーグマン教授が25日付New York Timesに発表した小論("The Bernanke Conundrum")は示唆的だ。同議長を優れた経済学者として評価する一方で、連銀という「組織」が内包する性格―うぬぼれ・独り善がり(complacency)―に彼が染まってしまったと警告している。リーマン・ショックの真っ只中、議会証言に立ったバーナンキ議長は「我々はやるべきことを行なっている。だから『我々を信じて頂きたい(Trust us)』」と言わんばかりだったとクルーグマン教授は手厳しい。・・・・