コラム 国際交流 2010.01.15
リーマン・ショック以来、1929年大恐慌と現在の状況を比較する文献・資料が豊かな泉のように湧き出ている。小誌今月号もラトガース大学のボード教授と昨年11月号で触れたプリントン大学のジェイムズ教授が共同執筆した論文("The Great Depression Analogy")等を紹介している(次の2参照)。
1930年代と比較して興味深いのは経済面だけではなく人口動態も然りだ。現在の日本は米国の人口動態に対し経済的には羨望を抱き、社会的には人口構成の変化―ヒスパニック系の爆発的増加と非ヒスパニック系白人の少数化―を不安の目で眺めている。・・・・