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RFIDの国際動向と国際物流分野のRFID活用に関する一考察(第3回)
コラム 財政・社会保障制度 2010.01.15
RFIDの国際動向と国際物流分野のRFID活用に関する一考察(第3回)
月刊『自動認識』2010年1月号に「RFIDの国際動向と国際物流分野のRFID活用に関する一考察(第3回)」が掲載されました。(2010年3月号掲載の訂正記事対応により改訂済)
柏木 恵
研究主幹
はじめに
本稿では、わが国および諸外国のRFIDの動向と事例を紹介し、今後ビジネス社会でどのように拡大していけるか、特にこのグローバル化の流れの中で、RFIDを用いたサプライチェーンがどこまで可能か、その際にわが国はどういうスタンスで臨むべきかについかについて考えてみることを目的としている。
これまでRFIDの市場動向およびわが国、米国やEUの政府の動向と予算について紹介してきた。第3回目の最終回は、国際航空貨物物流に焦点をあて、グローバルなサプライチェーンを構築するためのRFIDの可能性について、そして、わが国がどのように世界に働きかけていくのかについて考えてみたい。
1. わが国の国際物流サプライチェーン構築の取り組み
(1) 政府の実証実験の取り組み
話を進めるにあたり、初回でも紹介したが、筆者は昨年度、社団法人航空貨物運送協会のロジスティック研究委員会で「航空貨物運送におけるRFID活用調査研究事業」の支援を行った。この時の議論の流れをベースに議論を展開することとする。
グローバルなサプライチェーンを実現するには国際物流に情報と物流が一体化した一気通貫のインフラが必要である。情報を効率的に一気通貫させるためのサポートをする役割がRFIDになるのだが、現状では世界全体での国際物流の一気通貫な情報連携がないため、一からの構築となる。つまり新しいインフラ作り・仕組み作りにチャレンジすることになる。
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RFIDの国際動向と国際物流分野のRFID活用に関する一考察(第3回)
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