書籍紹介

国際経済政策シリーズ7 ルールに基づく国際貿易システムの復興に向けての政策提言集

国際経済政策シリーズ7 ルールに基づく国際貿易システムの復興に向けての政策提言集

一般財団法人 国際経済交流財団(編著)
山下 一仁(第5章 第3節 執筆)
出版社 一般財団法人 国際経済交流財団
価格 定価1,000円(税込)
発行 2025年10月初版

山下 一仁

山下 一仁

Kazuhito Yamashita

研究主幹

[研究分野]
農業政策・貿易政策

概要

本書は、2025年6月から、計3回にわたって、浦田秀次郎早稲田大学名誉教授を座長とする「国際貿易システム研究会」での様々な視点からの検討・議論をもとに、同研究会に参加されたアメリカ、ヨーロッパ、アジア並びに日本の貿易・投資の専門家の方々に分担してご執筆をいただき、今後の自由貿易の在り方についてのご意見を取り纏めた政策提言集です。
ご購入希望の方は国際経済交流財団までお問合せください(数量限定、書店では販売しておりません)。

目次

はじめに

座談会 トランプ2.0――通商政策問題にどう取り組むか
元世界貿易機構(WTO)事務局次長 アラン・Wm.ウルフ
ジュネーブ国際開発研究大学院国際法教授 ヨースト・パウェリン
シンガポールマネジメント大学法学部教授 ヘンリー・ガオ
独立行政法人経済産業研究所(RIETI)シニアアドバイザー 田村曉彦
一般財団法人国際経済交流財団会長 豊田正和

第1章 WTO機能の回復・充実

特別寄稿 グローバル貿易のガバナンス

第1節 WTOの紛争解決システムの回復―論点整理

第2節 プルリ協定の拡充を通じた立法機能の充実
第1項 インド太平洋のプルリ協定の見直し
第2項 国境を越える自由なデータ流通に関する国際的なルール作り

第3節 WTOの紛争解決システムの代替システム「MPIA」の活用
第1項 WTO紛争解決手続き回復の次善最適策「MPIA」
第2項 アメリカはMPIAに参加するのか
第3項 MPIAの先へ―AB危機に対するルールに基づく解決策
第4項 MPIAと地政学的緊張の下でのルールの支配

第2章 地域協定の拡充

第1節 CPTPPの現状と課題
第1項 CPTPPの過去、現在、そして未来
第2項 CPTPPへの加入に際して中国に求められる順守事項
第3項 国際貿易秩序の復興におけるインドの役割

第2節 RSEP-課題と懸念

第3章 IPEFの目指す経済安全保障

第1節 経済安全保障、IPEF、貿易に関する新たなアメリカのコンセンサス

第2節 フレンド・ショアリング再考

第4章 WTOの立法機能を補完するCPTPPとEUの連携の意義

第1節 国際通商秩序の再興に向けたCPTPPとEUの協働
―経済安全保障の観点を正面から取り込んだ国際通商法(「CPT2.0」)を共に作り、さらにはアメリカを誘う

第5章 自由貿易の負の側面への対応

第1節 貿易の敗者への支援

第2節 CPTPP拡大の経済効果

第3節 貿易自由化を阻むもの

おわりに

執筆者プロフィール