書籍紹介

コメ高騰の深層 JA農協の圧力に屈した減反の大罪

コメ高騰の深層 JA農協の圧力に屈した減反の大罪

山下 一仁(著)
出版社 宝島社
ISBN 978-4-299-06984-9
価格 1,100円(税込)
発行 2025年7月初版

山下 一仁

山下 一仁

Kazuhito Yamashita

研究主幹

[研究分野]
農業政策・貿易政策

概要

政府備蓄米を大量に放出してもコメの価格はなぜ大きく下がらないのか?

コメ高騰は2026年秋まで終息しないと予測できるのはなぜなのか?

異常なコメ不足は、決して猛暑による不作が真因ではない。令和になっても続く減反、つまりコメの生産量を意図的に低下させ、価格を高値で維持させ、JA農協・農水省・農林族(農政トライアングル)といった「既得権益」が利益を得るための「コメ殺しの構造」から生まれた“人災”である。

消費者不在、納税者不在で、コメを権益の道具、政争の具にしてきた「農政トライアングル」は、いかにコメの価格を操作してきたか? 国民に気づかれないまま巨額の財政負担(消費税2%相当)を強いて、いかに日本の水田を潰してきたのか?

そして経済原理、市場の法則から逸脱した歪な流通のカラクリとは? 主食の安定的な供給責任を放棄した農政の黒歴史とコメ高騰&令和コメ騒動の“黒幕”を炙り出す渾身のオピニオン。

国民と真摯な主業コメ農家がバカを見る権益構造解体、真の食料安全保障への道しるべを、元農水官僚が緊急提言!